内容説明
愛する妻と可愛い娘と共にオルバスで平和に暮らしていたペンリック(とデス)。だが、そんなささやかな平和も、妻の兄アリセイディア将軍に、かつての故郷セドニアから暗殺者が差し向けられたことで、もろくも崩れ去った。“魔”を使っての暗殺を阻止したペンリックだったが、故郷の政争に否応なく巻きこまれてしまった義兄とは別ルートでセドニアに向かうことに……。長編「ササロンの暗殺者」に、遺体安置所に収容された死体が動き出した事件解決にペンリックが駆り出される短編「影の結び目」を併録。ヒューゴー賞シリーズ部門受賞シリーズ第四弾。/【目次】ササロンの暗殺者/影の結び目/訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
47
作者は失意の将軍とその婚約者のことを成り行き任せに放置しておこうとした訳ではなかったようだ。将軍に対して企てられた暗殺計画はこれまでに類を見ない方法であったが居合わせたペンリックに依って妨げられる。その事件をきっかけに将軍は故国からの要請を受諾し海路旅立つが、一方でペンリックも庶子神の御神託に促されて新たな道連れを引き連れて陸路将軍の後を追う。先着したペンリック一行を待ち受けていたのは頼った先の将軍の婚約者の思い切った行動と、庶子神の力の行使だった。神の実存する世界であっても人はおのが欲望を我慢出来ない。2025/07/26
tom
23
「ササロンの暗殺者」は、妙にめんどくさいと思いながら読み終える。前巻までの登場人物が現れるのだけど、誰が何をする人なのか、すっかり忘れていて話の流れを追えなかったのが理由。「影の結び目」の方は割と丁寧に読める。著者には自分が作り出したファンタジー世界を精密に作り出すことを楽しんでいる雰囲気がある。著者の楽しみに付き合わせてもらいましたという気分。このシリーズ、長い付き合いになってるから、こんな楽しみ方もできるんだなあという読後感。2025/10/18
慧の本箱
20
心優しい魔術師ペンリックに久々に会えました。今回はちょっと長めなお話し。ペンリックの義兄の国の政争に巻き込まれて大活躍。魔のレクチャーを受けながらの旅は中々楽しめます。次回作でイロキとボシャには又会いたいな。2025/11/21
本の蟲
16
2つの獣と十人の女性の精神を渡り歩いてきた〝魔”にとり憑かれ、その人格と共生するようになった魔術師ペンリックの冒険譚4作目。嫁一家との出会いのきっかけでもある、セドニア帝国の政争に巻き込まれたペンリック。義兄を狙った暗殺を阻止すると…。かつての自分同様、神の無茶ぶりで魔術師となった女性を教えることになるペンリックだが、なかなか見事な師匠っぷり。混乱する未熟な若者だった1作目、突如女口調で話し出すペンリックにぎょっとする、(のちの)嫁が愉快な2作目、お転婆に育った娘が誕生した3作目とシリーズ再読したくなった2025/08/12
Mc6ρ助
15
あれれ〜、ペンリックくんすっかり立派になって、オジさんはうれしいよ。だけど彼が頼りなくはなくなった分相対的にデズお姉さまたちの勢いが弱くなって見えるのは正直ツマラナイ。カミの御座します世界、あんまり神様が顕現されすぎてもそれもツマラナイと思ってしまうのは、こちらの勝手な思いなのかも知れないが、物語の方向としては露出が大きくなっていくしかしょうがないのだろうか。御年75歳のビジョルド姐御いつまでも書き継いでいってほしい。2025/08/20
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