内容説明
主要な土地にあるがゆえ、北条家と上杉家から度重なる攻撃を受ける唐沢山城。民を戦火から守るため、城主である佐野昌綱がとった戦略は「降伏」だった! 戦況に応じて北条と上杉に交互に降りながら戦国を生き抜いた傑物を描く歴史小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
信兵衛
18
武将が後世に名を残すのは、戦に勝ってこそ、と思う処ですが、負け続け、そして降伏し続けて名を高めた武将がいたとは驚きです。 何度降伏しても、その度に我が身をはじめ家臣・領民たちを守り続けたというのはおよそ信じ難いこと。 それを成し得たのが、実在の武将、佐野昌綱という人物。 降伏を成功させる・・・いやー、これまでの戦国ものとは対照的な内容で、実に面白かったです。2025/07/09
Atsushi Kobayashi
17
高速のSAとしか知らない佐野なのですが、こんな位置にあって 凄い事になってたとは知りませんでした。大変興味深く読めました2025/06/21
mitubatigril
14
いつも通り 作者の作品の最初が入りにくい感じで読み難く興にのったらスラスラ進む 歴史小説好きの自分も中々上手くいかなくて読み通したら面白いのにと感じてしまう。 そして佐野昌綱は全然知らない人物で作者が人物像を作ったとしても 納得できる内容で現代でも充分参考になるのではと思ってしまう。確かに謙信は軍神と呼ばれる程に戦に強く人物像に賞賛されるところさあるけどその他武将の昌綱からしてみれば、軍神が戦さを起こし続けているから平穏が遠いんだ無くそうとしてないからだと だから我、演ず なんだと 2025/07/27
読書家さん#ZZBMjx
8
Yahooニュースの書評で気になり拝読。北条と上杉の覇権争いが繰り広げられる関東において、唐沢山城は常に両者から狙われ何度も領地を戦場にされてきた。城主の佐野昌綱は両者の間で何度も降伏を繰り返す。全ては領民と土地を守る為。芸事に達者な昌綱は武士というプライドも捨て降伏の場を見せ物舞台とし、時には道化を演じながらも平和の為に戦う。面白かった!関東の武家の名前がたくさん出てきて最初は読みづらかったが、そのうち気にならなくなった。降伏は時期を読む力と敵陣に単独で出向く度胸が必要。降伏のシーンは毎回痺れた。2026/03/23
chuji
3
久喜市立中央図書館の本。2025年6月初版。書き下ろし。史実をもとにした歴史エンターテインメント小説。戦国武将、佐野家第十五代当主、唐沢山城主・佐野昌綱譚。『小さくか弱き佐野は、いかに足掻こうとも、北条にも上杉にも勝てぬ。最初から負け犬なのじゃ。されば、勝とうと考えるな。右へ左へ翻弄されようとも、いかに大負けせぬか、皆を守れるか、それのみを考えて、生き抜け』by鬼爺〈佐野泰綱:昌綱の祖父〉P.1982025/10/13




