内容説明
20世紀アメリカ文学史上、不動の地位を占める作家バロウズの代表作にして、ビートニク文学の最高峰作品。麻薬中毒の幻覚や混乱した超現実的イメージが全く前衛的な世界へ誘う。改訳・新組版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
143
W.S.バロウズ、2作目です。ドラッグ&S●X&ジャンキーの物語、半世紀以上前の20世紀の問題作は、21世紀の今現在でも全く色褪せておらず、十分刺激的で危険な書でした。 世界一のならず者国家は、世界一のドラッグ&ジャンキー大国でもありました。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309468150/ 【読メエロ部】2025/07/17
Porco
16
文字の形をしたドラッグをフォアグラ用に飼育されているガチョウのように流し込まれる感覚。ナンセンス、不条理、ジャンル分け不可能、セックス&ドラッグ&ドラッグ。内容は覚えることはできないが、この作品が今後の人生の場面で、白昼夢のように記憶の底から浮かびあがり、たまらなく溺れてしまいたくなる時が来るだろう。2025/08/08
biwacovic
3
昔読んだかすら覚えていない。おそらく本棚の奥にあるはず。読んでいても1頁も理解していなかったと思う。この「完全版」もやっぱり読んでるというよりもひたすらに文字の麻薬を摂取してるという感じで、書かれてから半世紀以上が過ぎても衰えることのないわけの分からなさは圧倒的。ヤバいわからんと言いつつ読めちゃうのもすごい。2025/07/10