内容説明
大災厄により人類は1%未満まで減少、地球上のほとんどが不浄の土地となってしまった。生き残った人々は、わずかに残った土地で人工知能カーネにより生活を制御され、平和に暮らしていた。”殺人”などとは無縁の世界、のはずだったーー。
〈書評家、驚愕〉
(吉田伸子さん)
一読驚愕、再読感服!
1000年後の地球を舞台にして問われる人間の本質。
物語に張り巡らされた小さな棘は、やがて鋭利な刃となって
読み手の旨に突き刺さる。
(吉田大助さん)
世界文学の動向と呼応する、本格ミステリーにして本格にディストピア・ロマンス。
真相が開示された瞬間、自分の内なる先入観や思い込みの存在に気付き、
打ちひしがれた。大傑作。
(円堂都司昭さん)
人類が暴力抜きで平和に暮らせる条件とはなんなのか。
この物語世界が示す解答にショックを受ける一方、
自分は知らないふりをしていただけかもしれないと思った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
515
数年に一度出るか出ないかの大仕掛けがされた作品。どんでん返し好きな読者には傑作だろう。一方で、幅広い層にリーチするヒット作にまでは届かなそうと思えるのは、細部の説得力不足が目立つから。被害者が惨殺死体となっていた理由や、学長の選抜方法など、ちょっと苦しい点をもう少し上手く処理できれば。まだ細かく拾ってはいないけれども、地の文章でアンフェアになっていた部分もあったような…それはまた後日ゆっくり検証。デビュー時から素養は見られたが、SFに寄せた世界観で独自性のあるミステリ作家さんになり、今後の作品も楽しみ。2025/06/22
ま~くん
28
西暦2999年の世界。人類は600年前に起こった「大災厄」によって滅亡の危機に瀕していた。人工知能カーネによる指導で平和な世界を築いていた人類の前に、不浄の地南極から異形の生物が意図的に連れてこられる。以降、街のいたる所で続発する惨殺事件。全身血塗れの惨たらしい死体。誰が何の目的で人を殺めているのか。絶対に世に知られてはいけない人類の秘密とは。読了後、愛妻に内容の話をした。「生き残ったのが◯◯だったから600年も生き続けることができたんじゃない?」。本のストーリーより説得力を感じた。2025/09/23
yuui
13
またやったよ😑 読みながら昔こんな感じの話の本読んだような気が‥‥。 オチ知った瞬間やっぱりそやんな! あのオチやつやんな‥‥ 調べたら2022/1/5に読んでました_(┐「ε:)_ズコー まぁ面白かったから良かったけど! でも今回はやけにひっぱるなが追加されたけど🤭 文庫の本は文庫化って書いて欲しいよね😵2025/07/14
lucifer
8
“大厄災”を経て人類が激減した世界。残された人類はAIに頼ることで滅亡を回避し平和な世界を構築することに成功した。そんな平和なはずの世界で“殺人”事件が起きる。一見、平穏だが何かそこはかとなく不穏な空気で、読みながら常に違和感等で尻がムズムズする。そして明かされる壮大な世界の秘密。全く気づけなかった。“殺人”ものとしては物足りなさを感じるが、近未来SFものディストピアものとしては面白かった。2025/08/13
ろいと
6
★★☆☆☆ 西暦2999年、人工知能「カーネ」による統治で争いの無い平和な世界を築いていた人類。そんな時代に突如連続殺人が発生する……という物語。ジャンル的にはSFで、著者もそれを意識したのかミステリでは確実に追求すべき所をあえて省いるようにも思え、そこがやや残念。世界観はユニークで、刺さる人には刺さりそう。伏線は分かりやすい。2025/11/14




