内容説明
色の純度で地位が決まる世界、最も忌み嫌われる色格「薄墨」の髪を持つキリエは、ある時母親の仇である貴族、玄条院家の若者である朔那と婚約することになる。当初は玄条院への復讐のために潜り込んだつもりのキリエだったが、変わり者の研究者である朔那との生活の中に「居場所」を見出し、その薄墨の髪は徐々に白く変化していたが、都に母親の霊と大量の蟲が現れ、事態は急転する……。最底辺ヒロインの大下克上物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
立藤夕貴
1
色が全ての世界に於いて、「薄墨」と呼ばれる髪を持つキリエ。家業である蟲退の最中、治母の仇である玄条院家の嫡男である朔那に助けられ、復讐のために婚約することに。一見すると流行りの和風シンデレラストーリーかと思いきや、キリエがなかなか豪胆なヒロイン。口も行動も粗暴ですが、彼女の境遇を考えれば仕方ないし、どこか憎めない。それと比肩するするぐらい朔那も変わり者。玄条院家で花嫁候補として教養を身につけながら、玄条院家と真珠姫の秘密を追うキリエと朔那。溺愛よりバディのような関係が自分的には心地よかったです。2025/07/21
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