集英社文庫<br> 纏足探偵 天使は右肩で躍る

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集英社文庫
纏足探偵 天使は右肩で躍る

  • 著者名:小島環【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 集英社(2025/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087447668

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内容説明

中央アジア生まれの瑠瑠は意にそぐわない結婚を断ってくれた父を殺されて、貿易商の小父を頼りに北京へ逃れた。そこで出会ったのは名門家の娘、月華だった。同じ15歳ながら高貴な身分の証である「纏足」をしており外を自由に出歩けない月華。瑠瑠は「ある劇団の頭領が殺された事件を調べてこい」と命じられ、彼女の“足”となって事件の解明に乗り出す。異なる文化、思想の少女ふたりだったが、奇妙に深まるコンビネーション。中国清代を舞台に、友情を育みながら事件を解決していく、少女同士の絆と信頼を描いた青春中華ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

23
清・康煕帝時代の北京を舞台に、中央アジア・サマルカンド生まれの少女・瑠瑠が、名家・趙家の纏足令嬢・月華と謎解きに挑む青春中華ミステリ。意にそぐわない結婚を断った父を殺され、親類を頼り中国へやってきた瑠瑠。そこで出会った外を自由に出歩けない月華に代わって、殺された劇団の頭領、辮髪を切る亡霊、行方不明の猫探しと駆け落ちした若い男女、妖怪屋敷といった事件を調べて、その情報をもとに安楽椅子探偵よろしく月華が謎を解いていく展開で、猫扱いする月華に不満を覚えながらも、彼女の危機に奔走する展開はなかなか良かったですね。2025/04/21

ごま麦茶

6
サマルカンドから北京の小父の家に家族で逃げてきた少女・瑠瑠。名家のお嬢様である月華に呼ばれ、纏足の月華の代わりに、月華に命じられて様々な事件を調査する事に。少女バディもの。中華な人名や国名などの漢字が読めず、途中集中途切れて読むのに時間がかかり気味でした…。でも雰囲気はとても好きです。高飛車お嬢様に、外猫呼ばわりされる瑠瑠。ですが、段々とふたりの信頼関係が出来ていき、読んでいて胸が熱くなりました。瑠瑠には月華お嬢様の傍にいてほしいなぁ。もし続きが出るなら、難しい漢字にはルビお願いしたいです…切実に。2025/05/19

鳩羽

5
サマルカンドから親戚を頼り、家族と旅をしてきた十五歳の瑠瑠は、名門趙家の令嬢・月華の足代わりとなりお使いを果たすようになる。殺人事件の真相や妖怪が出るという噂の真否、辮髪を切られる事件など、高慢でありながら物事を詳らかにする才能に恵まれた月華が、瑠瑠の調べてきたことから謎を解き明かしていく。…なんちゃってではなく、実際の中国や回教の歴史を踏まえたフィクション。簡潔に突き放したような書き振りで、あまり親切な小説ではないが、2人の少女の馴れ合わない関係が良かった。でもやはり、唐突に感じる部分もあった。2025/06/02

ICHI (atomic)

5
旅先の地域書店で印象深く、表紙めっちゃ可愛い。中華系は漢字読みムズイ…と散々買うか悩んだ。案の定、読めね〜ってなる。しかも表紙だとファンタジーっぽいのに、苦手な歴史小説🥲幸あれと願うが、纏足って痛々しい…世界には色んな慣習?あるんだよね2025/05/17

ユキタ

2
中央アジア生まれの瑠瑠が自由に外を歩き回って集めた情報をもとに、纏足を施され自由に出歩けない名門家の娘・月華が謎を解く。安楽椅子探偵と呼ぶには纏足が痛々しく思えるけれど、当時は纏足こそが裕福で美しい女性の指標だったんだよな……。瑠瑠が集めた情報だけで真実にたどりつく聡明さを誇る月華が、纏足に誇りすら抱いているのが今の私たちと感覚が違い過ぎて複雑な気持ちになる。これからも瑠瑠が傍にいてくれたらいいな。2025/05/03

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