集英社文庫<br> 奇跡集

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集英社文庫
奇跡集

  • 著者名:小野寺史宜【著】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • 集英社(2025/06発売)
  • 処暑の候!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/23)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087447613

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内容説明

同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見しらぬ男女たちがつなぐ、幸せのふしぎスイッチ。第一話「青戸条哉の奇跡 竜を放つ」――満員の朝の快速電車。ぼくは過去最凶の腹痛に耐えていた。もうダメだとその場にしゃがもうとした瞬間、隣に立つ同い年くらいの女性が、わずかに早くしゃがみこんだ…。第二話「大野柑奈の奇跡 情を放つ」――大学時代、わたしは小劇団にのめり込んだが、結局就職。通勤途中、具合が悪くて社内で声をかけた女性の様子が気になり、駅を一つ戻ってホームに降りると、そこには意外な先客が…。他5編。小さいけれど確かに人生を左右する(かもしれない)7つのミラクルを描く、連作短編小説!

目次

第一話 ☆ 青戸条哉の奇跡 竜を放つ
第二話 ☆ 大野栞奈の奇跡 情を放つ
第三話 ☆ 東原達人の奇跡 銃を放つ
第四話 ☆ 赤沢道香の奇跡 今日を放つ
第五話 ☆ 小見太平の奇跡 ニューを放つ
第六話 ☆ 西村琴子の奇跡 業を放つ
第七話 ☆ 黒瀬悦生の奇跡 空を放つ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

となりのトウシロウ

87
朝の満員電車で気分が悪くなりしゃがみ込んだ女性。たまたま同じ電車同じ車両に乗り合わせてそれを見た人達。そこで起こる偶然の言動が他の人の行動を促しそれがまた他の人に影響を与える。その時に近くにいた人がどうなるのか、知っているのは読者だけ。名前も顔も知らない人達にもそれぞれの人生があり、そういった見ず知らずの人から影響を受ける。奇跡と呼ぶほどたいそうなモノではないと思うが、当人にとっては奇跡以外の何モノでもない。偶然の人の営みを時に人は奇跡と呼び、その連鎖を描いた物語です。2025/09/06

venturingbeyond

60
満員の通勤・通学電車で、同じ車両に乗り合わせた7人それぞれの身に起こった事象が連作短編で描かれる。個々のエピソードが少しずつ交差しながら、それぞれが抱える公私様々な問題や突発的なビンチ、事件がその経緯と共に語られ、何がしかの鬱屈やその身に降りかかる難題を抱えている人物が、小さな、しかし前向きなアクションを起こすことで、自身の現状をポジティヴな方向に動かし始める。既読の小野寺作品同様、心地よい読後感を得ることのできる小篇です。2025/05/15

しげ

59
自分の視点からでは出会えない一冊との出会いが読書メーター然りSNSを含めたネットの利点です。暫く会ってない知人が読後LINEにアップした事が手に取るキッカケになりました。一編ごと「奇跡」と呼べるかは別にして一人一人が抱えている日常が飛躍し過ぎず妙に親近感を覚える物語でした。LINEにアップした知人は良く本を読む人だった事を思い出す共に好みが合わなかった事も思い出しました…お元気そうで何よりです。2026/03/15

カブ

52
たまたま同じ電車の同じ車両に乗り合わせた7人の男女の物語。もちろん、外見と心の中は違うとわかっていてもそんなことあるんだなぁ~とちょっと面白かった。奇跡と言えば奇跡。やっぱり小野寺史宜、好きだな。2025/06/04

ポルコ

45
ただ同じ車両に乗り合わせただけの人たちが、同じものを見たり経験したりすることにより、そこから人生が少しだけ変わっていく。一日を過ごすだけで、何人もの人たちとすれ違うけれど、その名も知らない人々に、なにか自分は影響を与えることもあるかもしれないと気づかされた。ほんの少し時間がずれただけで、たまたま耳にしただけで、その後の生き方が変化していく。こんな些細な物事の積み重ねが、人の営みを作り上げているんだなと思わせてくれた一冊。2026/07/08

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