集英社文庫<br> 奇跡集

個数:1
紙書籍版価格
¥726
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

集英社文庫
奇跡集

  • 著者名:小野寺史宜【著】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • 集英社(2025/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087447613

ファイル: /

内容説明

同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見しらぬ男女たちがつなぐ、幸せのふしぎスイッチ。第一話「青戸条哉の奇跡 竜を放つ」――満員の朝の快速電車。ぼくは過去最凶の腹痛に耐えていた。もうダメだとその場にしゃがもうとした瞬間、隣に立つ同い年くらいの女性が、わずかに早くしゃがみこんだ…。第二話「大野柑奈の奇跡 情を放つ」――大学時代、わたしは小劇団にのめり込んだが、結局就職。通勤途中、具合が悪くて社内で声をかけた女性の様子が気になり、駅を一つ戻ってホームに降りると、そこには意外な先客が…。他5編。小さいけれど確かに人生を左右する(かもしれない)7つのミラクルを描く、連作短編小説!

目次

第一話 ☆ 青戸条哉の奇跡 竜を放つ
第二話 ☆ 大野栞奈の奇跡 情を放つ
第三話 ☆ 東原達人の奇跡 銃を放つ
第四話 ☆ 赤沢道香の奇跡 今日を放つ
第五話 ☆ 小見太平の奇跡 ニューを放つ
第六話 ☆ 西村琴子の奇跡 業を放つ
第七話 ☆ 黒瀬悦生の奇跡 空を放つ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブ

47
たまたま同じ電車の同じ車両に乗り合わせた7人の男女の物語。もちろん、外見と心の中は違うとわかっていてもそんなことあるんだなぁ~とちょっと面白かった。奇跡と言えば奇跡。やっぱり小野寺史宜、好きだな。2025/06/04

venturingbeyond

41
満員の通勤・通学電車で、同じ車両に乗り合わせた7人それぞれの身に起こった事象が連作短編で描かれる。個々のエピソードが少しずつ交差しながら、それぞれが抱える公私様々な問題や突発的なビンチ、事件がその経緯と共に語られ、何がしかの鬱屈やその身に降りかかる難題を抱えている人物が、小さな、しかし前向きなアクションを起こすことで、自身の現状をポジティヴな方向に動かし始める。既読の小野寺作品同様、心地よい読後感を得ることのできる小篇です。2025/05/15

mayu

31
朝の混んでる車内に偶然居合わせた人々。同じ時間の中で一人一人が起こした小さな行動が他の人の今日に変化を起こす連作短編集。日常の少しの行動が他の人に与えた影響を見ることは無いから知らないだけで、もしかしたら起きているのかもしれない。奇跡とまではいかなくないか、いや、こういう誰かの少しの行動の重なりで奇跡は起こっているのかもしれない。出てくる人は選択を迫られた時に人を助ける事を選ぶ人達、皆朝の予定を抱えているのに。優しい。朝の電車がすべてこうであれ(祈)と思わずにいられない一冊。2025/05/15

タルシル📖ヨムノスキー

27
ある日偶然に電車に乗り合わせた男女7人の物語。もちろん7人は赤の他人。彼女・彼らのちょっとした行動がその後の運命をちょっとだけ、いや大きく変える。1年半前から電車通勤になったけど、満員電車ってみんなスマホしか見てないし、なんだかイライラしていてちょっと気が滅入る。特に乗り降りの時はもう「他人のことなんか構っちゃいられない」って感じ。7編の中では腹痛の話と痴漢冤罪の話が他人事ではないなと…。自分の行動が誰かの人生を変えるかもしれない。みんながそんなふうに思えたら、満員電車ももう少し快適になるかもしれない。2025/05/10

おいしゃん

24
満員電車という、同じ場所と時間を共有する人たちの短編集。交わりそうで交わらないところもリアルで、そのつながりを俯瞰してみれるのは読者だけ、というのも読んでて気持ちが良かったポイントかもしれない。2025/07/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22578834
  • ご注意事項

最近チェックした商品