内容説明
かつて日本に生息し、100年以上前に絶滅したニホンオオカミ。そのはくせいは世界に5体しか残っておらず、多くがなぞにつつまれているまぼろしの動物です。
ある日、絶滅動物が好きな日菜子さんは小学生のとき、博物館の施設でニホンオオカミに似たはくせいを見つけます。そして、周囲の大人の力も借りて調査を開始。作成した自由研究は第25回「図書館を使った調べる学習コンクール」で文部科学大臣賞を受賞しました。
そのあとも、専門家の力も借りながら、ミステリーのようにはくせいのなぞをさぐりつづけ、調査の結果を論文にまとめあげます。
この本では、ニホンオオカミと人との歴史や、絶滅までの歴史なども説明。
コラム「絶滅動物ずかん」ではほかの絶滅動物についても紹介しています。
人と動物との関わりや研究の大切さに触れつつ、とことん“好き”を追求することの素晴らしさにあふれた実話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
152
自由研究の域を超えた小森日菜子さん。絶滅してしまった生物を観察するためには過去の資料を漁るしかないと、世界に数体しかないニホンオオカミの剥製を追い続けた。その探究心は皆に伝えたい使命感から。海外から持ち込まれた狂犬病や人間の都市化によって、もう自然界では見ることのできなくなってしまった。もしかしたらまだどこかの山にいるかもしれないが。好奇心は果てしない。限られた情報から調べあげ、矛盾点や貴重な記述を発見。論文までできあがり受賞もされたが、さらなる研究は続く。興味を伸ばすという家族の思いにも深い愛を感じる。2025/08/07
BLANCA
67
2020年11月3日、小学4年生の小森日菜子さんは、茨城県に在る国立科学博物館の研究室の標本を、特別に見学出来るイベントに参加。そこで、運命の「M831」後に「ニホンオオカミ」と判る剥製に出会うのでした…🐺 日菜子さんは絶滅動物に興味があり、中でもニホンオオカミを3歳😳の頃から大好き! 「M831」は間違いなくニホンオオカミだと思った日菜子さんは、両親と協力しながら調査を始めます。国立博物館に問い合わせ、その返事が「ヤマイヌ」という答えから確信し、調査を始め中学生で論文を発表します! 凄いです!!🐺2026/04/25
りらこ
25
筑波の分館にあるはくせいが実はニホンオオカミだった!それを最初に指摘したのは小学生。というニュースは記憶に新しい。指摘した小学生とともに研究者が研究しニホンオオカミだと判明したということも。DNA鑑定とかして、分かったんだろうなぁと考えていたが。とんでもなかった! 日菜子さんの探求心のすごさ。解明しようという気持ちと行動力。そしてそれを支えるお家の方。あっさり判明なんてものじゃなかった。あきらめずに資料をさがし思考し、また資料をさがす。 「不思議だな」「知りたい」をかなえられる大人たちも 素晴らしい。 2025/06/21
paf ❤︎
17
活字大きくルビたっぷりで専門外の私にぴったり·····。自分が5年生の頃はナニをしてただろう。この年齢で、興味のある分野をここまでつき詰めて、客観的に誰もが納得する形に書き記す根気強さを持っているなんて。「自由研究」を経て論文にまで仕上げたのもすごい。こんなお嬢さんに仕上げたご両親もまたすごい。論文が返され書き直すくだりになるほどと納得した。感じたことをストレートにぶつけるのではなく、「〜じゃない。」と逆方向から組み直す。·····これ、ふだん使えないかな。2026/01/10
やま
8
国立科学博物館に山犬として所蔵されていた剥製を見た、小学生の女の子がニホンオオカミではと感じて、図書館を使った調べる学習コンクールとして研究、発表したノンフィクション。彼女のオオカミ好きと、探求心。周りのサポートが結実した結果がまとめられています。2026/03/31
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