内容説明
かつて日本に生息し、100年以上前に絶滅したニホンオオカミ。そのはくせいは世界に5体しか残っておらず、多くがなぞにつつまれているまぼろしの動物です。
ある日、絶滅動物が好きな日菜子さんは小学生のとき、博物館の施設でニホンオオカミに似たはくせいを見つけます。そして、周囲の大人の力も借りて調査を開始。作成した自由研究は第25回「図書館を使った調べる学習コンクール」で文部科学大臣賞を受賞しました。
そのあとも、専門家の力も借りながら、ミステリーのようにはくせいのなぞをさぐりつづけ、調査の結果を論文にまとめあげます。
この本では、ニホンオオカミと人との歴史や、絶滅までの歴史なども説明。
コラム「絶滅動物ずかん」ではほかの絶滅動物についても紹介しています。
人と動物との関わりや研究の大切さに触れつつ、とことん“好き”を追求することの素晴らしさにあふれた実話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
21
筑波の分館にあるはくせいが実はニホンオオカミだった!それを最初に指摘したのは小学生。というニュースは記憶に新しい。指摘した小学生とともに研究者が研究しニホンオオカミだと判明したということも。DNA鑑定とかして、分かったんだろうなぁと考えていたが。とんでもなかった! 日菜子さんの探求心のすごさ。解明しようという気持ちと行動力。そしてそれを支えるお家の方。あっさり判明なんてものじゃなかった。あきらめずに資料をさがし思考し、また資料をさがす。 「不思議だな」「知りたい」をかなえられる大人たちも 素晴らしい。 2025/06/21
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
6年生ブックトーク授業2025/07/09
國信隆之介
1
日常の何気ないことから、大きな発見につながることが記されていた。 常に興味と好奇心で物事を見るべきだと感じる内容でした。2025/06/03
かめ
0
なんか前にニュースで聞いたことあって読んでみたけど、すごい情熱👏✨好きでここまで調べあげようと諦めずに出来ることがまずすごい。そして周りの大人も子どもだからとあしらったりせずちゃんと付き合って来たからこその発見だったんだなぁ。自分の子どもにここまでしてあげられるかなぁ。本やえらい先生が話していることがすべて正しいとは限らない。自分の目で見て行動して判断することが大事という川田先生の言葉。参考にさせていただきます。2025/07/31
ここ子
0
面白くてあっという間に読めた。 好きなものをじっくり観察して調べる情熱に年齢は関係ないのかな。 標本が発していた信号をしっかり受け止めた日菜子さん素晴らしい。2025/07/21