文春e-book<br> ワイルドサイド漂流記 歌舞伎町・西成・インド・その他の街

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

文春e-book
ワイルドサイド漂流記 歌舞伎町・西成・インド・その他の街

  • 著者名:國友公司【著】
  • 価格 ¥1,700(本体¥1,546)
  • 文藝春秋(2025/06発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163919935

ファイル: /

内容説明

ページをめくるたびに恐ろしくなる。
でもその恐ろしさに惹かれて、僕も旅に出たくなる。
國友氏の『冒険の書』は、まるで呪いだ。――清野とおる(漫画家)

歌舞伎町、西成、インド、モンゴル――行く先々で、衝撃的な出来事に次から次へと巻き込まれる。旅の途中で出会うのは、なぜか決まってラスボス級にパンチの効いた人間ばかり。時に命すら危険に晒し、「こんなはずじゃなかったのに……」と愕然とすることもしばしば発生。しかし、カオスで制御不能な状況であればあるほど、面白がって最終的にはすべてを人生の糧にしてしまう。気づけばワイルドサイドを全力疾走している著者のタフな野次馬精神が生んだ、大いに笑えてパワーがみなぎる一冊。

■収録エピソード例
「化石になったドヤの住人を発掘する」
かつての同僚で前科九犯のシャブ中、青山さん。自衛隊→マグロ漁船→右翼→ヤクザというキャリアを歩んだ宮崎さん。出会い系サイトに「君の執事になりたい」と書き込んでいた「執オジ」。彼らは今どうしているのか?

「憂鬱で退廃的なゲイ風俗店の待機室」
就職せず男娼になった私は、野球部の後輩キャラ「ゆうた」&格闘技系男子「てつや」として指名を取りまくっていた。アクの強い常連客の要求に応え、労働に勤しむが、店のオーナーの逮捕によってモラトリアムは終焉を迎える。

「『トゥモローホース』の悪夢」
モンゴルの山奥で出会った某俳優似の男が繰り返し口にする「トゥモローホース、OK?」。その問いかけの真意が明らかになったとき、私は絶叫しながらMMAファイターばりの本気のファイティングポーズをとるはめに。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M H

19
「清野とおる推薦!」で吸い込まれるようにレジへ(笑)赤羽は出てこないけどだいぶ面白かった。漂流先はタイトル以外だとモンゴル、インド・ネパール、上野、横浜の観光ガイドに載せたくなさそうなところ。モンゴルでオヤジに襲われかけ、ニューデリーで監禁未遂etc日本では男娼時代の体験談も、とお腹いっぱいにエグいものをつめこまれた感じ。ご、ごちそうさまでした…。「男の尻毛は自覚の3倍濃い」どこで使うか不明な豆知識だ。2025/06/29

はじめさん

8
Yahoo!ニュースの、本の要約記事か何かで気になって手に取った。大学で4年間学び、3年間は休学した著者が就職できずに門を叩いた出版社。ドヤ街の西成区潜入記事のオファーを貰い、フリーランスのルポライターとしての活動がはじまった…らしい。学生時代は男娼としてマッサージ店勤務。あまり見ない「体育会の後輩キャラ」で売れっ妓に。源氏名があるから、普通の感性だと病むような行為も、別の名前(人格)がやってる事だから自分は汚れていないと割り切れる。日本のスラムの他に、ディープなアジア。なんか煙出ている蒸し饅頭を幻視。2025/08/16

ほんメモ(S.U.)

8
著者の本は初読みで、6月の新刊リストからジャケ買いしてみました。どんな人なのかまったく知らずに本を手に取ったわけですが、なかなか当たりだなと思いました。全体的にも面白かったのですが、海外編(モンゴル、インド、ネパール)の面白さが段違いでした。こういうワイルドサイドというか、言ってしまえばアングラな世界の話は、映像作品などで全てを表現するのは難しいと思うので、本当のところは本でしか楽しめない気がしています。先日読んだ染井為人さんの小説に出てきた歌舞伎町のヤクザマンションも登場。実在したなんてびっくりでした。2025/07/05

きょん

7
歌舞伎町のルポで國友さんの本を読みはじめた。西成、路上、寿町、とんがった場所で過ごされていましたが、今は知人から貸してもらった神奈川某所の駅徒歩25分の新居でのんびり過ごしているとか。うーん。まだまだ攻めて欲しい。本書でもインドで拉致されそうになったり、モンゴルで泊まった家のお父さんに貞操を奪われそうになったりと香ばしい経験をたくさんしているので、また次作も楽しみだ。2025/07/07

nobu23

5
歌舞伎町、西成、インドなど、著者がアングラなルポライターとして仕事をする中で経験した、思い出や変わった人々などを綴った本。1話か短くサクサクと読める。2025/08/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22704061
  • ご注意事項

最近チェックした商品