河出新書<br> 神聖ローマ帝国全皇帝伝

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河出新書
神聖ローマ帝国全皇帝伝

  • 著者名:菊池良生【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 河出書房新社(2025/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309631868

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内容説明

神聖ローマ帝国歴代皇帝、前代未聞の54人全員集合!初代オットー大帝からフランツ2世までの1000年にわたる歴史を一挙概観。対立王まで網羅した、人物でたどる神聖ローマ帝国史!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

126
室町幕府や江戸幕府の将軍が有力大名の選挙で選ばれたら。あり得ないと思う国家が欧州には存在したが、当然選ぶ側の諸侯の勢いが強く、妥協で選ばれた弱い皇帝は自らの権力を確立しようと抗争を繰り返す。よくこんな制度が続いたと思うが、ローマ教皇という神の代理人に対抗するため生まれた必要悪か。しかも1世紀近く存続したためそれなりの権威が生じ、現在のドイツ国民の意識が根付きハプスブルク家がオーストリア皇帝となる契機となった。悲喜こもごもの生涯を送った歴代の諸帝は、プライドだけは高く王権神授説を信じていたのか聞いてみたい。2025/08/06

skunk_c

62
神聖ローマ皇帝、および皇帝にならなかったもののドイツ王として事実上の皇帝位についていた者、さらには対立王を含めた54人についての小評伝。ドイツ皇帝、大空位、諸王家交代、ハプスブルクと4つの大きな時代区分で区切りながら、著者らしい軽妙な文章で筆を進める。当然連続した話なので、同じ話が何度も出てくるのだが、立場の変わった側面からなのであまり重複感はない。ただ、地名が多く、その時々の地図は欲しい。手元に高校用の歴史図説か何かがあると良いかもしれない。読了すると神聖ローマ帝国の像が少しはっきりした気がする。2025/07/10

山家

5
作者買いした一冊。この人の書く文章は、私にとって読みやすく、頭に入りやすいので、全皇帝(一部、皇帝でなく対立王も含みます)の生涯を追うことができました。それにしても、これだけの皇帝がいては、帯にあるように本当に賢帝もいれば、愚帝もいるものだ、と読みながら、色々とその皇帝とその背後の時代に想いを馳せざるを得ませんでした。尚、この皇帝の方々の中で一番、私が改めて好きになったのが、フリードリヒ3世。本当にここまで評判が悪いのに、長命して皇帝位を保ち、息子や孫が大活躍するとは。本当に「鳶が鷹を生んだ」気がします2025/07/12

kokekko

5
全皇帝伝! というタイトルの分厚い新書だが、それだけあって一人あたりの皇帝の紙幅は三ページくらいしかない。ある程度、どの王さまが何をした人なのかわかっている人が、その前後の王さまとの関係を知りたい時に参照したらちょうどよさそうだ。レビューで「高校の歴史図録を参照しながら読んだ方がわかりやすいかも!」とあったので久しぶりに取り出して、ドイツの地図を眺めたりしと、楽しい読書の時間をもらった。感謝。2025/07/10

marty@もぶおん学

4
東フランク王がローマ皇帝に即位したことから、ドイツ由来の歴代皇帝はローマ政策に拘り、教皇とも叙任権闘争を繰り広げる中、ドイツでは諸侯の自立性が高まる。皇帝の選出機能すら喪失された「大空位時代」を経て、強い皇帝の出現を嫌った諸侯たちは比較的弱小な領主を選出するようになるも、その中から強かに台頭したハプスブルク家が帝位の世襲化に成功するが、革命児ナポレオンにより神聖ローマ帝国は粉砕され、オーストリア皇帝として存続を図る。タイトル通り歴代皇帝が網羅されているが、中世~近世ヨーロッパ史の基礎知識は前提とされる。2025/07/19

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