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内容説明
夭折の天才・華倫変、早すぎた傑作群。
現実と非現実のあわいを描いた伝説の作品集が再降臨!
単行本未収録カラー&ラフイラスト多数!!
魚豊(漫画家)、TaiTan(ラッパー)、梨(ホラー作家)、にゃるら(作家)推薦!
露悪になりきれない感じとか、諦めに潜伏した期待とか、不条理のフリした単にただ面白い会話とか、90年代の重力では見えなかった本性が、世紀末の終末感を突き抜ける明るい太陽光線が、サブカルぶったやつらを振り抜いて、今、再び、漫画界を照らす!
──魚豊(漫画家)
さっさと終わって欲しいのに、ずっと終わらない不条理な日常の記録。
ネタバラシが一生やってこない『水曜日のダウンタウン』のよう。
──TaiTan(ラッパー)
諦念も後悔もなく、ただそこにあるだけの絶望を、その漫画は景色みたいに描写する。
あの人の描く世界が、私はとても好きだ。
──梨(ホラー作家)
華のように醜く蟲のように美しい、幽玄の短編集。
──にゃるら(作家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Ex libris 毒餃子
12
なーんかずーっと重苦しい空気が漂ってくる気分が悪くないような怪作なんだけど、読めば読むほど救われていく感じ。少ない作品で大量のフォロワーを生み出したパワーを紙面から感じる。いつの時代に読んでも時代性があまりなく、ひたすらに全時代の鬱屈した人間に向けて描かれている。傑作。2025/05/30
コリエル
5
懐かしの華倫変。サブカル漫画というジャンルが隆盛を迎えていた90年代の空気が色濃く残っていて今読むと味がある。本人はあとがきで自作のことをアウトサイダーアートだと評しているが、実際そんなところはあるな。誰も自分のことを理解できないだろうという諦念やナルシズムが込もっているという自己分析も的を射ているんじゃないだろうか。そんな感覚を抱えたまま彼がいま50代を迎えていたらどんな作品をものしたのか少し気になる。2025/09/29
い
3
この世に「終わってほしくない絶望」が存在するのであれば、それは間違いなく本書のような世界だと思う。底辺の生暖かい嫌な雰囲気が続くが、確かにその中にはドラマがあって、激情があって、ほんの少しだけ希望がある。妖艶のなかに独特の色彩があるのが華倫変の魅力だ。どの短編も素晴らしく完成度が高いが、1番好きなのは「援助交際」だろうか。不穏で不気味な雰囲気を虫を漫画外(中だけど限りなく読者に近い目線)に収めることで表現し、蝶が増えるトーンの使い方とラストを締めくくるセリフ。恐ろしく卓越した表現力と繊細な世界観の構築。2025/10/15
takao
2
これは電子書籍なんかまだまだの、ブックオフ全盛期の時代を思い出させる分厚さと紙質!華倫変本人がこの漫画のどれもがバットエンドではないとあとがきに書いている。それは、ここに登場する主人公となる「女の子」に限って言えば、自分を不幸だと気づいていないからだろう。自分が不幸だとは思わないこと、幸福であるための一つの手段であり、また、それは退廃にも似た空虚であること。でも、外野が彼女たちを空虚って言い切れるほど、人間や社会が大したものでもないだろう。2025/06/14
森川
1
単行本2025/06/21
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