武闘刑事

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武闘刑事

  • 著者名:中山七里
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • PHP研究所(2025/05発売)
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  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569859040

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内容説明

千葉県警刑事部捜査一課、高頭冴子班に所属する郡山が親しくしていた隣人、小湊母娘が銃殺遺体となって発見された。容疑者として在日米軍曹長スチュアート・ヒギンスが浮上するが、米軍の圧力、事を荒立てたくない自衛隊の介入により捜査は難航。さらに事件の裏には基地問題も絡んでいて……。様々なしがらみを跳ね除け、冴子は真実に辿りつけるのか。息もつかせぬミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

143
アマゾネス・高頭冴子シリーズの第3弾!くぅ・・出だしの温かさを、こんな事件は辛すぎる。ここで「日米地位協定」だ!そもそもの基地問題だ!「人として身に憶えなければ堂々と取り調べを受けるべき」誰しもがもう何度も思ってきたことだ。「ずっと以前から日本はアメリカの属国だったのだろう。それを認めるのがみっともなくて恥ずかしいから」国兼に言わせた言葉が中山七里の言いたい事なのだろう・・それはそれとして、事件の真相はあまりにも私怨としか言えず、被害者母娘が余りにも哀しすぎる。郡山のスーツが・・(泣)2025/07/17

しんたろー

109
高頭冴子シリーズ第3弾は、米軍基地の地位協定を問題点として描いたサスペンス。序盤の衝撃的な事件で読者の怒りを煽る展開で、色々と考えさせながら興味深く読ませる。このシリーズのウリでもあるハードなアクションと主役・冴子の思い切った行動が控え目なのが残念だが、部下・郡山が不器用な漢気を見せつつ活躍するのは嬉しい。ミステリとしては「どんでん返しの帝王」の片鱗は見せてくれた。日本がアメリカの属国である現実を改めて思い知らされて哀しい気持ちになったが、エンタメだけに終始せず、辛口な批判も織り交ぜているのが著者らしい。2025/08/08

タイ子

105
千葉県警捜査一課の高頭冴子。前作の中国ウイグル地区の闘いを思い出してしまう。その中国でも活躍した冴子の相棒・郡山刑事が住むマンションの隣室の母娘が殺された。せっかく近づきつつある仲だっただけに郡山のショックは大きい。捜査の中で浮上してきたのが在日米軍の兵士。しかも母親が中将の位にある大物ときた。捜査の前に立ちはだかる日米地位協定。在日米軍にとってこれほど都合のいい法律はない。沖縄の数多の事件でどれほど彼らは泣かされたことか。自衛隊も何なの?真実の前にある人間の浅ましさ。事件の根底にいたヤツが腹立たしい。2025/06/18

ナミのママ

90
〈高頭冴子シリーズ〉3作目。冴子の部下・郡山が住む部屋の隣室、親しくしていた母子が殺された。銃弾から捜査を進めて浮かんだ容疑者は、横田基地に所属するスチュワート在日米軍曹長。しかし日米地位協定の壁が立ちはだかる。さらにスチュアートが大物の息子とわかり…。自衛隊と警察は国民を守るための組織ではなかったのか。いらっとする読者の気持ちを代弁するように奮闘する千葉県警のアマゾネスは今作でも健在。郡山の揺れる感情の移り変わりに、思わず寄り添いたくなる。現実にはありえない部分も含めて、フィクションとして面白かった。2025/05/26

R

86
在日米軍の犯した罪を暴くため、千葉県警が喧嘩をふっかける物語。制約のある中での捜査と怒りが読みどころだったけども、最終的にはタイトルにふさわしくタイマン張ってみたいな話になるのが強引だけど面白かった。犯人と動機はちょっとひねりすぎじゃないかと思わなくもなかったが、上層部の責任の取り方と腹の据わりかたがかっこよくて楽しく読めた。尋問での駆け引きに、お互い背負うものがあったり人間臭さが出たりして面白いが、なかなかこんなうまく相手の心を乱すのは難しいよな。2025/07/17

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