内容説明
千葉県警刑事部捜査一課、高頭冴子班に所属する郡山が親しくしていた隣人、小湊母娘が銃殺遺体となって発見された。容疑者として在日米軍曹長スチュアート・ヒギンスが浮上するが、米軍の圧力、事を荒立てたくない自衛隊の介入により捜査は難航。さらに事件の裏には基地問題も絡んでいて……。様々なしがらみを跳ね除け、冴子は真実に辿りつけるのか。息もつかせぬミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
64
〈高頭冴子シリーズ〉3作目。冴子の部下・郡山が住む部屋の隣室、親しくしていた母子が殺された。銃弾から捜査を進めて浮かんだ容疑者は、横田基地に所属するスチュワート在日米軍曹長。しかし日米地位協定の壁が立ちはだかる。さらにスチュアートが大物の息子とわかり…。自衛隊と警察は国民を守るための組織ではなかったのか。いらっとする読者の気持ちを代弁するように奮闘する千葉県警のアマゾネスは今作でも健在。郡山の揺れる感情の移り変わりに、思わず寄り添いたくなる。現実にはありえない部分も含めて、フィクションとして面白かった。2025/05/26
akiᵕ̈
25
大好きなシリーズ最新刊♪今作では、高頭&郡山コンビが在日米軍を相手に奮闘していく。いつもあらすじは読まずに読み進めるから、いきなりの予期せぬ展開に驚き、郡山と無念を味わう。地位協定の理不尽さに難航する日本の警察vs法を盾に逃げる在日米軍の行く末を、事件解決の為に果敢に挑んでいく、これぞアマゾネスな高頭と、名バディ郡山の勇士を前のめりになりながら見届けた。いつも社会問題になっている事を上手く絡め、分かりやすくその実情をフィクションの中に落とし込み、周知させてくれる七里さんの手腕&筆力を感じずにはいられない。2025/05/22
ICHI (atomic)
3
5月22日発売、高頭シリーズ3作目 一枚のピースが全体のどこに収まるのか… ちょっといつもと違うかも?と思いながら読んでたけど、キタキタ!はいこれ!『アマゾネス』はね、こうでなくっちゃ😤かっこよすぎるぜ!高頭班だけじゃなく上司陣もな! 中山七里作品84冊読了📚2025/05/27