内容説明
「億千万年前の数十秒の出来事を化石から読み解けるなんて!」――真鍋 真 氏(国立科学博物館 副館長)
太古の生物はどんなふうに子育てし、獲物を捕らえ、敵と戦っていたのだろう?
古生物学者ディーン・R・ロマックスが、当時の行動をそのまま残した驚くべき化石50個をピックアップし、古生物のリアルな姿を解説する。世界屈指の古生物復元アーティストのボブ・ニコルズによる、科学的に正確なイラストも迫力満点。
ストーリーとイラストで楽しむ異色の古生物読本。
◆著名科学者も絶賛!◆
「ロマックスのストーリーとニコルズのアートワークが、はるか昔に絶滅した生き物の暮らしと行動をよみがえらせる」
――スティーブ・ブルサッテ(エジンバラ大学古生物学教授/『恐竜の世界史』著者)
「登場するのは教科書には載らない化石たちだ。生命の歴史に対する認識が一変することだろう。」
――マイケル・J・ベントン(ブリストル大学古脊椎動物学教授/『恐竜研究の最前線』著者)
「化石を調べることによって、過去の現象をタイムマシンのように垣間見ることができる。それが化石の魅力である。」
――真鍋 真(国立科学博物館 副館長/本書の解説より)
目次
はじめに――先史時代の世界をひもとく
1 交尾
魚の母の子づくり
恐竜の求愛ダンス
死の中の命――妊娠した魚竜の出産
永遠に残るジュラ紀のセックス
妊娠した首長竜
クジラが陸上で出産した時代
白亜紀の鳥の求愛
交尾中のカメに起きた悲劇
小さなウマと子ウマ
2 子育てと集団
卵を抱く恐竜
最古の子育て――古生代の節足動物と子
翼竜の巣
巨大ザメの保育所
ベビーシッター
恐竜がはまった死の罠
先史時代のポンペイ――時を超えた生態系
巨大二枚貝に閉じ込められた魚
スノーマストドン――小動物の避難所
水に浮いた巨大な生態系――ジュラ紀のウミユリのコロニー
3 移動と巣づくり
移動する哺乳類――川で起きた悲劇
リーダーに従え――最古の動物の移動
ジュラ紀の入り江に座って
死の行進――ジュラ紀のカブトガニが最後に残した歩行跡
ガの大移動
巨大恐竜がつくった死の落とし穴
脱皮するのは成長するとき
先史時代の奇妙なカップル
悪魔のコルク抜き
巣穴にすんでいた恐竜
地下にすむ巨大ナマケモノ
4 戦う、かむ、食べる
マンモス対決
戦う恐竜
ジュラ紀のドラマ――失敗した狩り
太古の海にいた恐ろしい蠕虫
貪欲な魚
骨をかみ砕くイヌ
殺し屋は誰だ? ――恐竜の赤ちゃんを食べたヘビ
恐竜を食べる哺乳類
興味深い餌場
肉の貯蔵所
先史時代のマトリョーシカ――ひとひねりある食物連鎖の化石
5 世にも奇妙な出来事
パラサイト・レックス
岸に打ち上がった大量のクジラ
眠る竜
とんでもない傷を負ったジュラ紀のワニ
干ばつのドラマ?
体の中からむしばまれる
恐竜の腫瘍
化石になった「おなら」
恐竜のおしっこ?
[解説]化石という「進化のスナップショット」の魅力――真鍋 真
感想・レビュー
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