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内容説明
本書は、日本人のアイデンティティを支えてきた意識構造や、謝罪・不戦決議、戦後補償をめぐる言論界への批判、宗教、税金、官僚などについての評論を集めたものだが、興味深いのは、それらがすべて口述された作品ばかりであるという点だ。 この点について渡部自身、資料が完備され、アクセスも容易になった時代だからこそ「どう考えるか」が重要であり、そのためにあえて「自分の頭の中にあることしか語らない」ことにこだわったのだという。収録作品は、「日本人と民族的『刷り込み』」をはじめ、日本人の品格を再生させるためには、正当なる“武士の伝統の再認識が必要”とする「品格とは何か」、ほかに「謝罪・不戦決議を許さない理由」「夫婦別姓論議と伝統」「税金を払っている理由」など、15本。
目次
1 日本人であるということ(日本人と民族的「刷り込み」 品格とは何か)
2 歪んだ戦後言論を問う(謝罪・不戦決議を許せない理由 「戦後補償」という暴挙 移民される側の論理 東京裁判史観批判の道)
3 自由への視線(国家は公、宗教は私 夫婦別姓論議と伝統)
4 政治はどこへ行くのか(「田中角栄の死」に救われた最高裁 政治汚職の真犯人 大宝律令の変え方 税金を払っている理由)
5 忘れえぬ人々(山本七平氏を偲ぶ 一寸の虫にも五分の魂―天谷直弘さんのこと 松下幸之助の経営理念)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
252
『知の巨人』と称された著者が、歴史によって上書きされてきた日本人の本能を興味深く説く。著者が口述したものを速記・ライターが起こした形式とのことで、まるで講義を聴いてるようかのように読みやすい。決して厚くない分量を15章に分けているため項目毎の論点も簡潔で明瞭です。人類史上類を見ない程崇高な『本能』を築いてきた私達日本人は、歴史の中で戦後GHQなどの様々な圧力や軋轢にその本能を刷り込み、上書きされてきたと語る。読み手によっては少々偏りを感じさせるかもしれないが、世に誇れる日本人の気高き魂に触れる良書‼️🙇2020/06/02
James Hayashi
30
雑誌に掲載されたものを集録したモノ。少なからず日本人として誇りを感じることができるが、東京裁判、戦後補償、慰安婦など96年に書かれていながら全く手を打たずに20年が過ぎてしまったと痛いほど感じる。2019/02/04
しびぞう
2
現状に不満が無ければ読む必要はないと思った。2019/08/28
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