陸将、海将と振り返る 昭和の大戦 - クリティカルシンキング -

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陸将、海将と振り返る 昭和の大戦 - クリティカルシンキング -

  • ISBN:9784847075551

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内容説明

自衛隊最高幹部が振り返る、大東亜戦争のターニングポイント最新の知見から見た大東亜戦争とはどうだったのか。

ベストセラー『参謀の教科書』(双葉社)を著書に持つ、伊藤元海将。潜水艦艦長にして米国防衛駐在官、情報官(インテリジェンス)も勤め上げた、海将だから読み解ける視点。

『作戦術思考』『心を道具化する技術』(ともに小社刊)を著書に持つ、小川元陸将。2016年熊本地震の災害派遣を指揮。レンジャー教官。装備部長、西部方面総監。米軍歩兵学校、指揮幕僚大学留学経験もある陸将だから気づくポイント。

司会進行は、防衛研究家として名高い桜林美佐!

本書は歴史書というだけではなく、リーダー論、フォロワーシップなど、現代にも通じる組織論などに言及した新しい試みの書籍です。日本にとってあの大戦を考える一つの視点になれば幸いです。


定説とほとんど違う!? 
■海軍善玉論の大嘘、むしろ被害者は陸軍
■真珠湾はそもそもメインの戦いではなかった
■ミッドウェー作戦は空母殲滅作戦ではなかった
■山本五十六の無理解、南雲の善戦
■インパール作戦の牟田口愚将説という責任のがれ
■米軍は太平洋において、帝国陸海軍が強すぎて手がだせなかった
■忘れられそうな世界最大の海戦レイテ
■懸命に住民を守ろうした沖縄戦の側面


第0章 敗北ではなかった!?  ノモンハン事件再考
第1章 真珠湾攻撃から学ぶべき本当の教訓
第2章 「陸」から読み解くミッドウェー海戦
第3章 令和から読み解くガダルカナル
第4章 なぜインパール作戦は「史上最悪の作戦」になったのか
第5章 世界最大の海戦・レイテ沖海戦とは何だったのか?
第6章 帝国陸海軍から見た知られざる沖縄戦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TI

6
これはなかなか面白かった。自衛隊の陸将と海将がいわゆる失敗作戦についての評価するんだけどもどちらかというと現場の司令官の責任よりもっと上部の責任だという意見。現場はできる範囲ではしていたという評価でなるほどなと。専門家の目線ではやはり違うのね。 一読の価値あり。星4.2025/07/06

Yasuhisa Ogura

2
第2次大戦中の日本軍の戦いを伊藤元海将を狂言廻し役として、小川元陸将が検証したもの。伊藤氏も述べるように小川氏の指摘は、目から鱗的である。例えば、ミッドウェー海戦ではなく、攻略作戦であるべきだった。戦争目的を大東亜共栄圏としながらも、実際には自存自衛であった。海軍は作戦目的とは関係なく艦隊決戦してしまう。日本は、近代戦を戦っている意識がなかったなど。また、伊藤氏は戦艦大和の出撃を「集団自決」とさえ述べている。昭和の大戦には、学ぶべきものがまだまだ残されているのである。2025/07/21

たかひー

2
★★★ いくつかの局地戦について、純軍事的な視点で考察を加える。一般で見聞きするものと少々支店や考え方が異なったりは興味深い。いわゆる「空気」でだれも止められなかったこと、上層部が細かい作戦にまで口出しするマイクロマネジメントで戦局を悪化させたことなどは、今日のマネジメントに通ずるところがあり学びとなった。2025/05/27

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