内容説明
「動機づけ面接」(Motivational Interviewing : MI)は,アディクションの治療から始まり,今日ではかなり知られた言葉になった。現在は一般的な保健指導にも使われるようになり,公認心理師試験の課題の一つにも加わっている。
本書は,2021年2月から開始された雑誌『精神療法』の連載「動機づけ面接(MI)を始める・続ける・広げる」全17回をまとめたものである。まとめるにあたり,内容に合わせ「第1部 MIの概説:教える立場から」「第2部 個人や組織の変化:実際にMIを使う立場から」「第3部 オリジナルな領域へ:MIでキャリアを変えた人など」の3部構成とした。
執筆陣は,MIのトレーナーとして指導する立場にある人,MIを最前線で利用する立場にいる人,徹底的行動主義の立場にいる人であり,自身がMIにつながったきっかけ,学習者として自分にとって役に立ったMIの学び方,トレーナーとして,これからの学習者に勧めたいMIの学び方等を紹介している。
MIのスキルを身につけ,活用の可能性を広げてきた先駆者たちによる,動機づけ面接の発展をまとめた一冊。
目次
緒言(原井宏明)
第1部 MIの概説:教える立場から
1.動機づけ面接とは(原井宏明)
2.動機づけ面接を学び教える――MIを習得するプロセスとMIを伝えること(北田雅子)
3.心理臨床における動機づけ面接(沢宮容子・佐藤洋輔)
4.動機づけ面接と私的事象(坂上貴之)
5.動機づけ面接の機能と作用機序(村井佳比子)
6.動機づけ面接と他理論の接点(加濃正人)
7.司法領域における動機づけ面接の活用(山田英治)
8.実践の質の測定をはじめる・続ける――動機づけ面接を例として(大坪陽子)
第2部 個人や組織の変化:実際にMIを使う立場から
9.精神療法入門・再入門としての動機づけ面接(挾間雅章)
10.動機づけ面接と1型糖尿病――診療における経験(川村智行)
11.臨床は受付に始まり,受付で終わる(松浦文香)
12.忙しいヘルスケア従事者のために動機づけ面接が貢献できること(瀬在 泉)
13.精神科病院における動機づけ面接の普及(今井淳司)
第3部 オリジナルな領域へ:MIでキャリアを変えた人
14.家族訓練としての動機づけ面接(岡嶋美代)
15.愛着障害・トラウマ・発達障害とESS(電子スクリーン症候群)(磯村 毅)
16.翻訳業・通訳業から学んだこと(原井宏明)
17.鼎談:精神療法の普及について――「動機づけ面接」はどうなるのか?(原井宏明・斎藤 環・奥田健次)
あとがき(原井宏明)
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