森のユキヒョウ

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森のユキヒョウ

  • 著者名:C.C.ハリントン【作】/中野怜奈【訳】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 岩波書店(2025/05発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
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  • ISBN:9784001164312

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内容説明

吃音のあるマギーは,人とうまく話ができないことに苦しみ,傷ついていた.ふしぎな力に満ちあふれた太古の森で,マギーは捨てられたユキヒョウの子と運命的に出会い,心を通わせていく.けれど,森には破壊の危機が刻々とせまっていた.ユキヒョウと木々をなんとかして守りたい――マギーは声をあげる.挿絵はダイアナ・スディカ.

目次

森のユキヒョウ
作者あとがき
訳者あとがき
カバー・挿絵 ダイアナ・スディカ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

20
吃音のあるマギーは、人とうまく話ができないことに苦しみ、傷ついていた。本人は必死だから、顔が真っ赤になる。子供は残酷なので、そうした表情も含めて嘲りの対象とし、大人たちもまたそうした子供たちを止めない。子供の世界では、人と違うことが残酷な差別に直結する。だからマギーは国語の授業で自分が読む番になると、わざと体を傷つけて教室を離れる。度重なるこうした行動が、よけいに学校でのマギーの居場所をなくし、家族もまた、社会への第一歩である学校でつまずく娘を案じる。2026/06/17

のんたろう

8
1960年代イギリスを舞台に、吃音のある12歳の少女マギーが、森で出会ったユキヒョウ、ランパスとの交流を通して成長する姿を描いた物語。吃音のために周囲とのコミュニケーションに悩み、自傷行為をするほど深く傷ついていたマギー。ランパスを守りたい一心で行動を起こし、ついには大勢の人たちの前で声をあげる。巻頭に書かれたジェーン・グドールの言葉が、読後に立ち返って読むと一層腑に落ちる。巻末に作者・訳者のことばとともに、吃音についての説明もあり。2026/03/11

10代がえらぶ海外文学大賞

6
「第2回 10代がえらぶ海外文学大賞」(2026年)で、第2次投票のノミネート作品に選ばれました。2025/12/31

You

6
今より障害への理解に乏しい60年代、吃音を持ちながらフツウノヒトたちの中で生きることの壮絶さを知った。言葉を発する、投げる、届ける、の間のあまりに高い壁に絶望した。しかしあくまでそこは主軸ではなく、ただ心から救いたいと願うユキヒョウへの、主人公の愛に満ちた視線が痛いほど愛おしく、かなり絶望的な展開の中、こちらも心から応援し、何とかなってほしいと願った。その大きな力となった、フツウの大人にはできない言動を見せてくれた祖父の温みにもカタルシスを覚える。そして…釧路の惨状を思わずにはいられなかった。2026/01/22

HISA

6
☆☆☆今よりもっと吃音に対しての理解がない時代に、偏見や冷たい視線にさらされて生きるのはとても大変だったと思う。父親にも理解してもらえないなんてかわいそう。動物や森に対する人間の身勝手なやり方にも胸が痛んだ。マギーが勇気を出して声をあげたのを見習わないといけない。2025/10/14

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