内容説明
未曽有の危機に、立ち向かえ。人気シリーズ待望の第5巻!
新型コロナウイルス感染症や能登半島地震など、私たちの日常を一変させるような事態が起きたとき、絶望せずに立ちあがった人々がいた――。第5巻は、パンデミックや災害に関わるテーマを中心とする5つのドラマを収載。ダイヤモンド・プリンセス号に飛び込んだ災害派遣医療チーム、都内の病院で重症患者と向き合った医療従事者たち、自身も被災しながら炊き出しを続けた能登輪島の地元住民たち、国境を越えて生産を再開させた工場のリーダーたち、トルコ国民の「悲願」を実現した日本の技術者たち……。読めば勇気が湧いてくる、希望の物語。
【内容】
1 クルーズ船 集団感染――災害派遣医療チーム 葛藤の記録
2 パンデミック 東京の危機――第1波 医療従事者の闘い
3 能登輪島 炊き出し10万食――地震と豪雨 地元を支えた食の力
4 緊急派遣5千人 日本メーカーの総力戦――タイ大洪水 国境を越えた復旧劇
5 未完150年 悲願の海底トンネルに挑む――トルコ潮流との不屈の闘い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海燕
17
能登半島被災地での炊出しを読みたくて手にした。能登半島地震については、私も発災直後の1月中旬と3月下旬、能登に滞在して支援に従事したこともあり、関係者の動きをそれなりにリアルに把握していた。本書は1話あたりせいぜい40ページで、内容はやや薄く感じた。公的な支援制度とか、関係者へのインタビューを踏まえて深掘りする論考などがあるとよいが、放送の書籍化という形式では、それも無理な望み。自らも被災しながら、被災地を元気にするために地域の有志とともに炊出しに奮闘した人がいた、ということを知れただけでも嬉しくなる。2025/07/08
anxiety
6
全編、周囲に何と言われても信念を貫き通す人や、目先の損益を度外視して人のために行動する人に溢れている。日々の仕事で妥協や欺瞞に汚れ切った心のシャワーとして格好(笑)。汚れ切った我が身はシャワーを浴びても多少小ざっぱりする程度だが、若い人がこれを読んで「世の中捨てたもんじゃない(こともある)」と思ってくれたら嬉しい。コロナへの医療従事者の対応と能登の被災での奮闘と、近年の事例が多いのが本書の特徴。2025/05/27
Go Extreme
1
未知なるウイルスの恐怖 船の中で亡くなる人を1人も出さない決意 元トラック野郎の決意 原則よりも大切なもの これはもう危機管理の範疇だ パパはアンパンマン 医師は患者に生かされている信念 メスを清掃用具に持ち替えた医師たち 命の選択を迫られる瞬間 つながれていく命のバトン 元日の能登を襲った大地震 能登に魅せられたフレンチシェフ 心を支えたスープ 1日1500食を用意せよ 商売人の避難所 野菜のバトンリレー 100年に一度の大洪水 笑顔で闘う・タイの精神 国境を越えた家族の絆 トルコ150年の夢 鋼鉄の男2025/05/27