クィアのカナダ旅行記

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クィアのカナダ旅行記

  • 著者名:水上文
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 柏書房(2025/05発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784760156313

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内容説明

日本の同性カップルが「難民認定」された国で、
わたしが手にしたたくさんの問い、そして言葉。

日本と違って20年前から同性婚ができて、「LGBTQ先進国」と言われるカナダ。先住民や有色人種への差別が残り、パレスチナ解放をめぐって揺れ動いてもいるカナダ。二度の滞在をもとに、そしてバックラッシュが強まる日本の政治的状況を踏まえながら、その今を記録した著者初のエッセイ集。

“わたしたちはここにいる、わたしたちはクィアだ――でも、どうしたら伝わるだろう? 目の前に存在しているにもかかわらずしばしば「見えない」存在にされてしまう/「見えない」存在であることを強いられてしまう時、確かに「ここにいる」と、どうしたら伝わるのだろう。わずかな時間ではあるもののカナダに滞在している間、そして日本に帰ってきてからずっと、わたしは「見える/見えない」存在について考えているような気がする。”(本文より)

この旅行記は、ひとりのクィアの経験を綴ったにすぎない。それでも、そのひとりの経験になんとか「言葉」を与え、分かち合うことを通じて、見えてくるものがあるはずだ。

目次

プロローグ

第1部 トロント・プライド
1 正義を今、求めてる――2023年のトランス・マーチ
2 自分の権利のためにマーチする必要があるか?――2023年のダイク・マーチ

第2部 カナダ再訪
1 再びカナダについて
2 トロント・スケッチ
3 ウィニペグ旅行(1)――赤いドレスとブリュワリー
4 ウィニペグ旅行(2)――人権ミュージアム
5 クィアのカップルセラピー
6 クィアのホームパーティー
7 クィアと空間の政治(1)――パレスチナ連帯キャンプ
8 クィアと空間の政治(2)――「ラファに手を出すな」集会
9 ここにも、そこにも、どこにでも

エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y.Yokota

4
文筆家として活動する著者が、トロントのプライドパレードを中心に、性的マイノリティに関係するカナダの状況や、日本の状況などを書き記した本。クィア批評であると同時に、個人的な体験も詳細に書かれていて、実際に人々がどのように生活しているのか知ることができる。ここに出てくるお店のように、誰もが守られているという安心感を持てる場所が日本にももっと増えたらいいと思う。ウィニペグの人権ミュージアム、行ってみたい。2025/06/20

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