内容説明
英国ノーフォーク州ノーリッチ市には、ヨーロッパの中でも抜きん出て教会が多いという特色があります。本書は、1970年代を中心に同市に11回、合計5年余り滞在した筆者らが、古代から中世を経て近年に至るまでの英国ならびにノーリッチ市の歴史をたどりつつ、同市が多数の教会を抱えることとなった理由を解説します。巻末には、中世のノーフォークやノーリッチにおけるキリスト教信仰についての専門的な論文3本を掲載しました。
目次
第1章 先史時代からアングロ・サクソンの衰退まで
第2章 ノルマン征服以降の中世
第3章 近世イングランド史とノーリッチ
第4章 近代・現代のノーリッチ
付録A ノルマン系諸侯ロジャー・ビゴットの所領形成の一側面
付録B 11・12世紀イングランドにおける告解制度
付録C 13・14世紀におけるノーリッチ市民生活における信仰