草の竪琴

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草の竪琴

  • ISBN:9784105014100

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内容説明

1940年代アラバマ州の田舎町。母を亡くした少年コリンは遠縁にあたるドリーとヴェリーナの老姉妹に引き取られる。ドリーは妹との諍いを機に、コリンとメイドのキャサリンを連れてツリー・ハウスで暮らし始めるのだが……。初期の名作「草の竪琴」のほか、「最後のドアを閉めろ」「ミリアム」「夜の樹」の短篇3作を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

167
私はハルキストでも村上主義者でもありませんが、村上春樹の新作および翻訳小説をコンスタントに読んでいます。本書は、中編+短編集、オススメは、表題作「草の竪琴」です。アメリカにはリスを食べる文化があるのでしょうか❓🐿 村上春樹が、こんなにもトルーマン・カポーティの影響を受けているとは思いませんでした。 https://www.shinchosha.co.jp/book/501410/2025/07/11

tosca

40
「草の竪琴」の他、3篇の名作短編が併録されている。「草の竪琴」は、両親を亡くした少年コリンが父の従姉妹にあたるドリーとヴェリーナの姉妹に引き取られるところから始まるおとぎ話のような、なんとも切ない少年時代の物語だが、初期の名作と言われる「ミリアム」は夫を亡くし一人ひっそり暮らす主人公の前に現れる謎の少女。不穏。いったい何者?「夜の樹」は夜行列車で主人公が相席になった謎の男女、不思議。「後の扉を閉めろ」自己中心的で思いやりの欠片もない男にかかってくる謎の電話。何者?3篇とも不穏で表題作とは全くテイストが違う2025/09/30

スイ

22
高校時代、初めて手に取ったカポーティが大沢薫訳の『草の竪琴』だった。 それ以来、ずっとずっとずっと好きな作品。 山本容子さんの装画、挿画がとても嬉しい。 村上春樹の訳はカポーティと相性がいいと思っているのだけど、「草の竪琴」についてはちょっとしっくりこないものがあった。 多分、私が大沢訳版をあまりに読みすぎていて、ちょっとフレーズが違うと違和感を覚えてしまうんだろう。 他三作の訳は好きだったし。 思春期に好きだった作品は、時が経つとピンと来なくなってしまって寂しさを覚えることもしばしばなのだけど、2025/11/14

くさてる

20
美しい文章、目に浮かぶ情景描写と人物像、苦味あるリアリティとそれを溶かす優しいまなざし、という表題作は、これ一本でカポーティの名前が残ったとしても不思議ではない傑作。同時収録の「ミリアム」「夜の樹」が、それとは違うベクトルで傑作なのも言うまでもなく。同じ作者の作品には違いないけれど、その差を「夜の文体」「昼の文体」と評しているのが分かりやすい。しかしやっぱり「ミリアム」の怖さは一級品です……2025/08/28

hirayama46

13
表題作は中編くらいのボリュームで、カポーティのあたたかみが出たお話になっていました。しかし、後半の短編3編がどれも不穏というか不気味というか、ホラー的でさえあったので、読後感はやや重めでしょうか。「ミリアム」は特に「異色作家短篇集」シリーズに入っていてもおかしくなさそうなサイコサスペンスで、たいへん(厭な話だけど)好きな話です。2025/10/30

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