松本清張の女たち

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松本清張の女たち

  • 著者名:酒井順子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 新潮社(2025/06発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103985112

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内容説明

雑誌の個性に合わせて作品を書き分けた松本清張が、アウェイの女性誌で書いた小説群に着目。そこに登場する女性主人公たちを、お嬢さん探偵、黒と白の「オールドミス」、母の不貞、不倫の機会均等といったキーワードを軸に考察し、昭和に生きた女たちの変遷を映し出すと同時に、読者の欲望に応え続けた作家の内面に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

141
映画やドラマの影響か清張作品に登場する女は悪女のイメージが強いが、実際は理不尽な運命に抗う女だった。犯罪に巻き込まれた良家の子女が真相を探ったり、思いがけず転落し被害者や加害者にもなってしまう。金や自由や性の欲望を満たしたいと願い、女を低く見る時代に男と伍して生きようと知恵を絞り、時には暴走し取り返しのつかない結果を招く。女の美しさだけでなく黒い部分を描き出したからこそ、清張ミステリは読者に支持され令和の世までも読み継がれたのだ。繰り返し映像化されるのも、黒い女を演じる女優が飛躍する契機になるからだろう。2025/08/09

nonpono

82
20代から読んでいたし米倉涼子のドラマも見ていたが昨年、再放送で西村晃、名取裕子、山崎努の「けものみち」を見て、男と女の業、いらやしさにびっくりした。松本清張、明治42年生まれ。太宰治と同じ年にまた、びっくり。「清張が書こうとしたのは、物語のきっかけとなるのが殺人であれ不倫であれ、その裏側にある心の闇だった。」だから、作品が古びらなく、今でもドラマ化されるのだろうか。市原悦子の「家政婦が見た!」の第1回目の原作が清張だとは知らなかった。そして、「天城越え」の少年の動機にまた驚く。酒井順子の筆が走っていく。2025/09/30

レモングラス

79
既読の作品は再読したくなるし未読のは読みたくなります。松本清張大好きです。悪い女を容赦なく不幸にするストーリーが多いのに、なぜか世の女性を応援している清張さんの優しさが伝わってくるからです。そのなぜかがよくわかりました。「昭和の女と松本清張」の章に、女性の定年が低く設定されている会社が多く、女性が結婚せずに生きるのは思った以上に過酷。女性会社員を巡る状況に疑問を感じ、どのような形であれ自分の力で生きていく女性たちの強さを好んで描いた清張。小倉時代の清張さんについて取材をすると「とっても素敵な人だった」と。2026/01/14

fwhd8325

76
松本清張との出会いは、映画やテレビだったと思います。原作の面白さを映像は見事に再現してくれていたように思います。人間の持つ闇の面が生々しく感じます。人の弱さをつく鋭さに喝采や自身が抉られたような感覚を覚えます。来年は、久しぶりに福岡へ行こうと思っていますので、文学記念館は必須です。2025/12/16

じいじ

75
このタイトルを見て頭に浮かんだのは、「清張のお母さんと奥さんは、どんな人なんだろう?」でした。読み終えて、酒井順子はかなり清張の小説が好きで、読みこんでいるのが見て取れます。なぜ清張小説が、没後もこうして人気が高いのか? 専業作家としてのスタートは46歳で遅咲きである。でも、著作は1000を超えてる由、清張作品にハズレがないのだが、とてもすべては読めないだろう。酒井さんによると、清張はかなりの「負けず嫌い」とのこと。【母と妻と松本清張】の項目では『火の記憶』『波の塔』『突風』などは読んでみたい小説です。2025/09/18

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