ひらりと天狗―神棲まう里の物語―

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ひらりと天狗―神棲まう里の物語―

  • 著者名:明里桜良【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 新潮社(2025/06発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103563310

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内容説明

就職を機に母の実家で一人暮らしを始めたひらり。ある日、母の家系は代々、天狗に願掛けをする特殊な役割を負った家だと知る。祖父母も母も既に亡く、ピンと来ていなかったひらりだが、穴熊の夜三郎や天狗の飯野など、不思議な生き物と交流するうちに、役割を自覚するようになる。そんな中、豊穂市を大きな台風が襲い――!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽろん

24
日本ファンタジーノベル大賞受賞作。動物が喋って、天狗に氏神様まで登場で、もっと童話っぽく物語が進むのかと思っていたら、結構、現実的。主人公が、なかなかのまじめさんで、それが、周りの人外さん達の心を掴んで、良い方向に進むのが愉しかった。2025/08/09

ベル@bell-zou

19
ナカヤシキの特別な力を正しくおそれる主人公ひらりが好ましい。詐欺師を化かそう狸の大作戦(現代の狸はハイテクもOK)、顛末が切なかった猪の嫁入り、言い伝えが住民たちを救った土砂災害。彼女自身の意思でその力を使う場面はなかったからこそ天狗と神々によるデモンストレーションを経ての決断は潔く説得力があった。山里の町の清らかで神聖な風が薫るような読み心地。アナグマや狸たちに猪のご婦人。なんだか動物園に行きたくなる。こんな柔らかなファンタジーもたまには良いものだなぁ。日本ファンタジーノベル大賞2025 大賞受賞作。2025/08/08

信兵衛

17
数多く怪異や神様が登場するといえば、畠中恵“しゃばけ”が思い浮かびますが、同作ではやはり特殊な世界に接しているという印象。それに対して本作では、日常生活の中でごく普通に怪異たちと接している雰囲気がすこぶる良い。2025/07/15

toshi

9
市役所に就職した大月ひらりの物語。 設定が良くできているので、もう物語の面白さは保証されている。 どこかで読んだことのあるようなことを集めたような感じもするけれど、これだけで終わるのは勿体ないから続編も。。2025/07/13

Hanna

7
「日本ファンタジーノベル大賞2025」大賞受賞作ということで手に取ってみた。これからどんどんお話が展開されていく予感。2025/07/30

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