内容説明
及川姫乃・四十一歳は、ある日いきなり没落した。会社を経営していた夫が、借金を残して失踪したのだ。女子校時代は学院のプリンセス、タワマン住まいで、ずっと専業主婦だったのに、高校入学を控える娘・笑里とどう生活していけば!? だが姫乃は途方に暮れている場合ではないと、得意の焼き菓子作りを活かし英国式ティールームを開こうと決意。娘や友人たちと支え合って泣いたり笑ったり……。香り高い紅茶ととびきりの焼き菓子が疲れた心をやさしく包み込む、温かく愛おしい物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
47
作者買い。 お嬢様学校出身で世間知らずの専業主婦が旦那が借金を残して失踪したことをキッカケにティールームを開店。世間知らずが故にどんな時でも前向きな主人公が紡ぐ物語は元気をもらえそうなものばかりでしたが、ちょっとご都合主義が過ぎたかな。2025/09/18
よっち
32
会社を経営していた夫が借金を残して失踪し、ある日いきなり没落した及川姫乃。得意の焼き菓子作りを活かして英国式ティールームを開こうと決意する物語。女子校時代は学院のプリンセス、タワマン住まいの専業主婦だった彼女が、娘が高校入学を控えるという状況に一念発起、学生時代に思い入れのあった場所で立ち上がる展開で、それでもどこかほんわかした感じで周囲の心配をしてしまう彼女はいつも笑顔で、かつての同級生たちとのエピソードも交えながら、その前向きな気持ちとお菓子や紅茶で周囲の人々の想いを解きほぐしていく優しい物語でした。2025/06/26
坂城 弥生
31
終始ポワポワとした優しい物語でした。2025/08/23
assam2005
16
女子校時代は学院のプリンセスとまで言われた姫乃は現在41歳。タワマン住まいが一変し、無職、母一人娘一人の生活に。途方に暮れた姫乃は自分の趣味を生かし英国式ティールームを開くことを決意する。かつての友達やライバルと一緒に泣いたり笑ったり。その面影は皆様変わり。だけどその心根はいつまでも変わることなく優しいまま。小公女のような逆境にもめげない姫乃の生き方が幸運を呼ぶのか。幸運だから優しくいられるのか。現実的じゃないよなーと思う部分もあり。過去の栄光にすがるのと、過去を懐かしむのは似ているけれど違うのかな。2025/08/06
いっちゃん
15
突っ込みどころが多くて、いろいろ漫画っぽいのだけど、楽しく最後まで読みました。だって小説だもの!きっとこういうジャンルなんだな。主人公の姫乃さんのへこたらなさぶり、優しいけれど動じないところ、見習いたい。2025/11/11
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