内容説明
幼い頃から霊感体質に悩まされてきた女子高生・白春青は、怪談師を目指しているという孤高の女子生徒・夏目咏に目をつけられ、『怪談収集を手伝ってください!』と頼まれる。
真夜中に二人で家を抜け出し、不穏な曰くが伝わる神社へ行くことになるが――
「青! 藁人形が大漁です!」「少しは危機感持てないかなぁ!?」
好き放題に暴走する怪談オタクに振り回されて、青の灰色の日常は明るく塗り替えられていく!! 霊能力者と怪談師――仲良しJKコンビが送る〝真夜中青春エンタテインメント〟ここに開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
32
【レビュアープログラム6月】怪談師を目指す女子高生・咏と同級生で霊能力者の少女・青が、『怪談』を追いかけるオカルト作品であるとともに、二人の互いへの心情を描いた百合作品でもありました。二人のやり取りが軽妙なのでオカルト風コメディかと思いましたが、『転』に至りその認識を改めることに。二人が抱えた深刻な背景に由来する罪悪感を、共に怪異に向きあうことより二人で乗り越え成長していく展開に青春の輝きを感じました。咏と青の友人二人の個性も魅力的なので、今後彼女たちた四人が物語をどう動かしていくのか楽しみにしています。2025/05/26
よっち
23
幼い頃から霊感体質に悩まされてきた女子高生・白春青が、怪談師を目指している孤高の夏目咏に目をつけられ、怪談収集の手伝いを頼まれる青春小説。怪談師としてリアリティが足りないと悩む咏の身の上話にうっかり絆された青が、一緒に行った不穏な噂が伝わる神社でつい見せてしまった思わぬ一面。しかし咏はそれをものともせず、コンビでひとりかくれんぼにより暴れるようになったぬいぐるみ、山で遭遇する幽霊の真相などに挑む展開で、それぞれが抱える背景に悩みながら、それでも一緒に向き合う中で生まれていく2人の絆がなかなか良かったです。2025/05/30
わたー
19
★★★★☆HJ文庫公式レビュワープログラムにて読了。8合目までは良かったのだが、ある一点だけがどうしても受け入れられなかったのが非常に惜しい。主人公、青が霊能力者であることを聞きつけた怪談師を目指す少女、咏。彼女は自身の語る怪談が全く怖くないことを改善しようと、青を連れて心霊スポットを巡り、怪談のネタ集めを試みる百合×ホラー物語。ホラー題材なのに表紙が明るいのが気になったが、中身を読んで納得。基本的にはポップで明るく、ホラー要素でちょっぴりのシリアス成分をという塩梅で、暴走気味の咏に我々読者も2025/06/03
彩灯尋
15
【レビュアープログラム】ホラーではあるがホラー色はそこまで強くなく、登場している女の子たちがとっても可愛かった。ライトに読みやすいと思いきや鳥肌が立つほどゾクッとさせられる展開もあり、この1冊で何度も楽しませてもらった。前の文章、表紙、カラーイラスト、本文イラスト、と再度確認しながらもぞくぞくが止まらない感じ…これがあるから読書って面白いんだよな。2巻も決まっているということで、続きも楽しみな作品。2025/06/13
ほたる
11
面白かったし、全部見返してしまった。怪談と百合と青春、そしてとある要素。コミカルに進んでいくところも楽しかったし、ふたりの仲が深まっていきコンビとして様になっていくところも良かった。続きも出るようで楽しみだ。2025/05/31
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