内容説明
一流研究者の多くが科学と宗教は対立しないと語る。本書はその神観を、伝統的宗教の人格神は信じないが宗教を受け入れるグループ、人格神を否定し理神を信じるグループ、印度哲学的「梵神」を研究するグループに大別し、さらに過去から未来の神観を俯瞰する。※2021年1月刊行の『科学者たち58人の神観の新装版(同内容)。
本書に登場する主な人々
・ペンローズ…2020年度ノーベル物理学賞者
・シュレーディンガー…「シュレーディンガーの猫」の思考実験で知られる
・アインシュタイン…相対性理論など数々の業績のある天才
・ハイゼンベルク…不確定性原理など量子力学に多大な貢献
・スピノザ…人格神を否定し革新的な汎神論を説き現代哲学に大きく影響
・ユング…深層心理を深く分析し人間の無意識の奧底にはある人類共通の「元型」を提示
・湯川秀樹…中間子の存在を予測し日本人初のノーベル賞受賞
・他に、ガリレイ、ニュートン、ピタゴラス、プラトン、など
【著者】
森神等覚 もりがみ とうかく
福岡生まれ。文筆家。思想家。維摩會管長。
中学・高校とミッションスクールの西南学院に通い、キリスト教教育を通して聖書と西洋思想に親しむ。高校卒業後、しばらく精神の放浪にて見聞を広めた後、立正大学仏教学部に特待生として入学。昭和54年度卒。卒論は『龍樹研究』で空観に於ける異蘊の解明。業界紙記者などを経た後アメリカに移住。地球世界の文化を見て歩き人間研究を行なう。後に帰国。釈尊の語られた真理を現代に即した形で説き、50年にわたり3万人以上を指導。著書に『ループ』『タオと宇宙原理』『人生は残酷である』『侘び然び幽玄のこころ』、英訳”Tao and The Cosmic Principle”他多数。令和6年、森神等覚に改名。
目次
●目次
はじめに
〈序章〉
渾沌とした社会
日本人の精神の頽廃
物理学者の神の肯定
世界観の変容
キリスト教から見た有神論
ファラデー研究所ロドニー・D・ホルダーの主張
素粒子の世界は不思議だらけ
物質の驚異の単純原理
四つの力の相互作用
ペンローズの量子脳理論
*ロジャー・ペンローズ Sir Roger Penrose
*ハンス・ペーター・デュル Hans-Peter Durr
*ロバート・ランザ Robert Lanza
*ピーター・ラッセル Peter Russell
〈本章〉抜粋
*マックス・プランク
*アルベルト・アインシュタイン
*エルヴィン・シュレーディンガー
*マックス・ボルン
*ヴェルナー・カール・ハイゼンベルク
*ポール・ディラック
*ガリレオ・ガリレイ
*アイザック・ニュートン
*マイケル・ファラデー
*アーノ・アラン・ペンジアス
*吉川庄一
*ピタゴラス
*プラトン
*ルネ・デカルト
*ブレーズ・パスカル
*イマヌエル・カント
*アルトゥル・ショーペンハウエル
*ジークムント・フロイト
*カール・グスタフ・ユング
*レフ・トルストイ
*フョードル・ドストエフスキー
*デイヴィッド・チャーマーズ
*湯川秀樹
おわりに
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- 電子書籍
- 静かに透きとおる~恋はずるくて~