責任と物語

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責任と物語

  • 著者名:戸谷洋志
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 春秋社(2025/04発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784393334102

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内容説明

私たちは,人生という物語を生きている。人格を通じて省察することが責任を引き受けることであり、物語的責任は他者との許しと約束によって、支え合う関係へと深められていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

108
責任と物語という意外な組合せに興味を覚えて手にした。自由意志を前提とする伝統的責任概念に対して、自己を物語化して解釈をする「物語的責任概念」という考え方がユニーク。責任を引き受けることは、物語の訂正を要求するが、その訂正において「許し」と「約束」が救済策となるというアーレントの指摘が鋭い。不可逆性への救済が許しで、不可予言性への救済が約束なのだと。「主人公としての自己」という本書の結論には異議もあるが、強者の論理で自己責任論を振回す風潮の中で、戸谷先生が提唱する「弱い責任」や「物語的責任」に救いを感じる。2025/02/07

yoshichiha

2
ハンナ・アーレントを引いて「許し」と「約束」の考え方を、物語と訂正可能性に結びつけて論じたパートは面白かった。許しによって、物語から生まれる多様な影響を包摂しつつもそれを終わらせられること、約束によって、物語が進んでいく道筋をつけられること、というのは、「世界は自分の思い通りにはならない」ということで思考停止しないための推力になる感覚。2025/07/01

貝殻会計

1
再読がいる 「責任を引き受ける」ことができるのは、「責任を引き受けない」こともまたできるときである。「責任を引き受けない」こともできるのに、あえてそうしないということが、「貴任を引き受ける」ということだ。そして、責任を引き受けないということは、自分の責任を他者のせいにする、ということである。私たちが自分の責任を引き受けるとき、それは、考えようによってはそれを他者のせいにもできるときである。それでは、なぜ「私」は、他者のせいにすることができる責任を、あえて、自分で引き受けるのだろうか。

brzbb

1
アーレントを引用して、行動は他者からの許しによってしか終結しないと論じる部分は興味深かった。たまたま観た『ブリンク・トゥワイス』に「許しなんて幻想だ」という男(クソ野郎)が出てくるので。ただ、決定論が否定する自由意志と両立論者のいう自由意志は別のものなのに、なぜ両立論者は自由意志という言葉を使いたがるのだろうか。ハムレットがいまでも悩み続けているように、決定論的宇宙でも人は選択に悩み決断することができる。2025/04/18

name

1
よく分からなった2025/02/26

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