内容説明
「心臓」は本当にただのポンプなのでしょうか?
かつて人々は,心臓こそが知性や感情,魂の宿る場所だと信じていました.しかし,近代医学の発展とともに,心臓は脳に従属する単なる血液ポンプと考えられるようになりました.それでも,心臓は今なお愛や健康の象徴として強い影響を持ち続けています.
本書では,心臓専門医の著者が,古代から現代までの心臓に対する人類の認識の変遷をたどり,芸術・文化・宗教・哲学・科学における心臓の役割を解き明かします.さらに,最新の科学が明かす心臓と脳の関係や,心臓医療の進歩についても詳しく解説.
本書を読めば,あなたの心臓に対する見方が変わるかもしれません.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
153
拍動する心臓が命を意味する。古代、脳よりも重要な臓器であると考えられていた。すべての血は心臓の支配下にあり、絶え間ないものであり、魂までもがあると。感情が昂れば鼓動は響き、生を実感するのだから。否、心臓ではなく脳が体の指揮官である。心臓は魂の座ではないと。真実はどちらなのだろう。脳さえあれば本当に人格は継げるのか。生命はそんなに単純ではないだろう。臓器は根拠と実験により確認することができるが、そうできないものをこれから人類はどう解明していくのだろう。静かな夜は自らの鼓動を感じる。人体は改めて不思議である。2025/04/21
Ryo Sogawa
0
心臓の科学史と文化史。2025/07/03
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