日本人にとって皇室とは何か

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日本人にとって皇室とは何か

  • 著者名:島田裕巳
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • プレジデント社(書籍)(2025/04発売)
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  • ISBN:9784833440769

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内容説明

【内容紹介】
なぜ今、「愛子天皇」が求められているのか?
なぜ今、皇室継承は男系男子に限られるのか?
そしてなぜ今、皇室継承は危機に陥ってしまったのか?

皇室史と宗教史を知悉する宗教学者が、
喫緊の課題を整理し、天皇制の未来を問う。
日本の将来のあり方をラストの一文に込めた必読の書!

「日本の国は、これから皇室をどのようにしていこうと考えているのだろうか。それは、日本の伝統とも深くかかわる重要な事柄なのである。現在、皇室をめぐってさまざまな問題が起きている。とくに皇族の数の減少は深刻で、将来において皇位継承がつつがなく行われるかどうかについて、大きな不安が生まれている。本書では、近年における皇室をめぐるさまざまな話題を取り上げつつ、そうした事柄が生じてきた背景を明らかにすることをめざした。そのなかでは、女性皇族のことが極めて重要な事柄として浮上してくるはずである」――〈はじめに〉より

【著者紹介】
[著]島田 裕巳(しまだ・ひろみ)
1953年、東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究課博士課程修了(宗教学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、東京女子大学非常勤講師を歴任。主な著書に『創価学会』(新潮新書)、『日本の10大新宗教』『葬式は、要らない』『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』(以上、幻冬舎新書)、『教養としての世界宗教史』(宝島社)、『天皇と憲法 皇室典範をどう変えるか』『新宗教 戦後政争史』(以上、朝日新書)、『日本人の信仰』『なぜキリスト教は世界を席巻できたのか』(以上、扶桑社新書)などがある。

【目次抜粋】
はじめに~女性皇族がクローズアップされた決定的な出来事
第1章 わきあがる「愛子天皇待望論」
第2章 皇嗣・秋篠宮の悲哀
第3章 悠仁親王と愛子内親王それぞれの選択
第4章 皇位は本当に男系で継承されてきたのか
第5章 天皇家に生まれた女性の栄光と悲劇
第6章 国連の勧告と皇室典範の改正
第7章 女性天皇たちの時代があった
第8章 血脈によらない皇位継承
第9章 皇室ニュースターの華やかなオーラル
第10章 なぜ皇室は危機にあるのか
第11章 象徴天皇制の未来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちさと

26
主に女性皇族を中心に取り上げながら、皇室の問題を取り扱ったもの。著者は宗教学者であり、女系天皇容認者。自分自身が女系天皇(&夫婦別姓)には反対の立場なため、少し冷ややかな目で読んでしまった。女性に「子」をつけ始めたのが嵯峨天皇で、その後一般の庶子にも急速に広まったことや、皇位を継承する事がない内親王がこなしてきた「斎王」という役割や女性皇族の生涯、皇太子が生物研究に走る理由など、面白い記述も色々あった。悠仁さまの成年式、立派でしたよね〜。石破の任命式での滑稽な姿とは桁違いだった!(比較が既に不敬罪)2025/09/07

小僧武士

2
天皇の弱体化は必要だ。なぜなら恐慌による国民の不満が原因となった515事件や226事件のクーデターから、昭和天皇を守るために国民を戦争に向けさせたからである。しかも昭和天皇を守るために戦争を止めることもできなくなり原爆を落とされた。日本の弱点である天皇をアメリカに利用されたのである。山田風太郎の柳生忍法帖のセリフを思い出す。『あの女たちを見殺しにして、なんの士道、なんの仏法。もし、あの可憐な女たちを殺さずんば、僧正も死なれる、徳川家も滅びると仰せあるなら、よろしい、僧正も死なれて結構、徳川家も滅んで結構』2025/09/18

Go Extreme

1
愛子天皇待望論の高まり 女性皇族のカリスマ性 皇嗣秋篠宮の悲哀 提携校進学制度の特権性 学習院の伝統と系譜 男系継承のフィクション性 源氏物語不義の子論 女帝治世の正統性 天皇の仏教信仰断絶 神道のない宗教論 彬子女王の自由謳歌 百合子妃の女子会談話 華族制度の藩屏機能 万世一系イデオロギー 象徴天皇制の未来像 日本共和国への転換 皇族の特殊性と制約 古代女帝権勢 皇室危機の歴史的背景 称徳天皇と道鏡の寵愛 悠仁親王の進路選択 愛子内親王の和歌研究 明治天皇制の創設 女性宮家論の新課題 帝王学の必要性議論2025/05/12

すうさん

1
私たち戦後の人間にとって皇室の中身や存続についての興味が薄いように思われる。日本の歴史を振り返ってみても天皇の存在は大きな影響力があり権門体制であった武士や仏教界はなくなっても天皇や皇室は依然存在する。明治以降の神道国家精神が崩壊して、戦後は天皇は人となり為政者ではなくなったが日本の精神には意味深い存在である。しかし政治の世界はこれを軽んじて物質的な世界にしか興味がなさそうである。天皇の存在意味や未来を見て見ぬふりをしているようだ。本書では女性天皇や皇族に焦点をあてて実は未来の日本を探ろうとしているのだ。2025/05/07

Mayuko Komori

0
✨✨✨✨ 女性天皇問題について、自分の意見を持っておきたいと読んだ一冊。今の問題の理解と、自分の考えを持つ事ができるようになりました。2025/07/03

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