内容説明
【令和でこそ役に立つ!真の日本史を】
経済、スキルアップ、出世の方法、組織運営、改憲問題etc.
あなたを苦しめる難題は、日本史を深掘りすることで解決できる!
著書『応仁の乱』が48万部を超えるベストセラーとなり、歴史学ブームの火付け役となった呉座勇一が、世間に誤って伝わっている歴史像を排し、真実の日本史から現代でこそ役に立つ知恵を発掘する。
本書は個々の偉人に的を絞り、織田信長、西郷隆盛、伊藤博文、北条早雲、蓮如、宗祇の生き方を考察した<人生編>、改憲問題、国民性としての武士道、リスキリングの観点から、日本社会の問題点を斬った<社会編>の二部構成で進む。
これまでの歴史ビジネス本に疑問を抱いていた気鋭の歴史学者が、満を持して送る[歴史啓発書]の決定版!!
●既得権益を無闇に否定しなかったリアリスト・織田信長の肖像
●自分の才能に驕り、毒舌家だった西郷隆盛が、誰からも愛される存在になった理由とは?
●初代総理大臣にまでのし上がった伊藤博文の戦略眼と根回しの技術
●「応仁の乱」の激動の時代に成功を掴んだ三賢人は、北条早雲、蓮如、宗祇
●なぜ日本人は、1000年にわたって“憲法”を改正してこなかったのか?
●日本人のアイデンティティ・武士道は、朝鮮蔑視とともに醸成された
●リスキリングが重要な時代だからこそ、江戸時代の教育システムから学べ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内藤銀ねず
13
表紙の玉木ん写真が何だかなあ。呉座勇一さんの執筆頻度が上がってるのはありがたいけど、ちゃんと考える時間を作れているのか心配になる。前作『日本史敗者の条件』と被る箇所もちらほら。今回のハイライトは日本人の学習と解釈。基本的に日本人は改憲が嫌い。改憲までやらなくても解釈で何とかしようとして破綻する。破綻の過程で「日本すごい論」が頭をもたげてくるというのはなるほど。そして解釈にいたる日本人の学習の仕方は少人数での「会読」が最終段階。大学のゼミもそれですもんね。それにしても伊藤博文と緒方洪庵はすごいひと。2025/07/10
purupuru555
7
歴史をネタに色々と講釈を垂れる書籍は枚挙に暇がないが、堅実な解釈を前提としている分この書籍からは説得力を感じる。他者からの批判(中傷?)に言及した個所、事の全容は知らないけど、議論をするならするでもう少しやりようがあるだろうに…と思ったら、教育の章でその解決策が提示されていた。とはいえ、出来ない輩には出来ないだろうな、きっと。2025/06/15
Mマジパン
3
呉座勇一さんの新刊。「日本史を生かす」という観点から書かれた自己啓発本である。歴史を扱った類書は多い。しかしそこは呉座さんで、後世の伝聞や二次資料を基に書かれていることを指摘し、あくまで歴史学上検証された事実を根拠にすることに徹底的にこだわる。そのため期せずして自己啓発本の枠を超えた歴史学の啓蒙書になっている。大マジメで取り組まれているところがかえって面白い。2025/05/15
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