新潮文庫<br> デンデラ(新潮文庫)

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新潮文庫
デンデラ(新潮文庫)

  • 著者名:佐藤友哉【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 新潮社(2025/04発売)
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  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101345536

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内容説明

斎藤カユは見知らぬ場所で目醒めた。姥捨ての風習に従い、雪深い『お山』から極楽浄土へ旅立つつもりだったのだが。そこはデンデラ。『村』に棄てられた五十人以上の女により、三十年の歳月をかけて秘かに作りあげられた共同体だった。やがて老婆たちは、猛り狂った巨大な雌羆との対決を迫られる――。生と死が絡み合い、螺旋を描く。あなたが未だ見たことのないアナザーワールド。(解説・法月綸太郎)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

151
冒頭、登場人物表に50名以上の老婆の名前と年齢が列記されている事にまず仰天させられる。いわゆる「姥捨山」を逃れた先に老婆達が30年以上かかって築き上げた集落「デンデラ」。本当に、登場人物が全員老婆ばかりであるが、よくもまあこんな舞台設定で400ページ超もの小説が書けるものだ。捨てられた村への恨みから集団で村を襲おうと計画する「襲撃派」とこのまま安泰に暮らそうとする「穏健派」の派閥争いに、突然襲撃してきた巨大熊の恐怖。敢然と闘う姿勢を見せる老婆達。彼女達のそれぞれの死生観が胸を打つ。最後まで面白く読んだ。2024/05/07

かぷち

78
北海道の山奥、口減らしの為に姥捨てされた総勢50名の老婆たちが実はデンデラと名付けた雪深い集落で密かに生き延びていた。里に復讐を誓う者、事を荒立てず静かに暮らしたい者。イデオロギーがぶつかり不穏な空気が漂うも、ある日突然デンデラは羆の襲撃を受ける。阿鼻叫喚の地獄絵図、彼女たちの運命や如何に?という内容のパニック物。これは面白かったー!登場人物全員70代〜80代のお婆ちゃんたちで、これがまぁパワフルというかなんというか、十人十色の生き様を見せてくれる。暴力描写も凄まじく容赦無し。結構分厚いけど一気に読める。2025/02/01

honyomuhito

78
問い:姥捨山に羆が現れ、老婆たちが襲われたらどうするか? 答え:武器を持って戦う。溢れ出るB級パニックホラー感。70歳オーバーになり姥捨山に捨てられ、集落を作りほそぼそと生き延びていた老婆たちは、襲ってきた羆と戦うことにした。積読本がたまっているのに、ついこんな午後のテレ東でやりそうな本を読んでしまった。現実ばなれし過ぎて、共感するとかしないとかいう次元でないので、婆さんたち大変だなあと思いながら、とりあえず読了。https://chirakattahondana.com/デンデラ/2019/02/03

アッシュ姉

75
【読メクマ会課題図書】五十人の老婆と羆との戦い。姥捨て山は羆の縄張りだった。穴持たずの子連れ雌羆が老婆たちに襲いかかる。独特の台詞回しになかなか馴染めなかったけど、ラストは疾走感をもって読了。婆さんがパワフルで、ついクマを応援しそうになった。2018/04/04

takaC

74
登場人物は5人ほどしが把握できなかった。30年で初めての羆襲撃なのはもうちょっともっともらしい理由付けが欲しかったな。2013/11/15

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