あんずとぞんび

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あんずとぞんび

  • 著者名:坂城良樹【著】/ひうち棚【イラスト】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • ポプラ社(2025/04発売)
  • 天高し!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~10/13)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591186077

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内容説明

神様に見捨てられた私を助けてくれたのは、同じアパートに住むゾンビのおじさんだった。 川をはさんだ向かいの町に、母と引っ越してきた小学生のあんず。いじめられていたあんずを助けてくれたのは、同じアパートに住むぞんびのおじさんだった。 孤独を受け止められないあんずと、孤独とともに生きるぞんびのおじさん。 お互いの存在が、それぞれの人生へのかすかな光となる。 ポプラ社小説新人賞奨励賞作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

185
ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作品、と言うことで読みました。当然ながら坂城 良樹、初読です。ファンタジー要素はありながら、現代社会の暗部の暗喩、市井の人々の物語、母子家庭の恵まれない境遇&学校での苛めにも負けず、主人公は健気な女子小学生、早坂あんずは、大変魅力的です。魔法の言葉が沢山散りばめられた素敵な作品でした。 https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008506.html2025/07/21

まる子

27
ポプラ社小説新人賞奨励賞作品。両親の離婚から生活環境が変わり、母と団地で生活、食事の支度、買い物をする小学生の「あんず」はイジメを受けるようになった。同じ団地で知り合った「ぞんびのおじさん」は"あぶなくない方"らしい。わずかな仕事をしながらつつましく生活するおじさんへの誹謗中傷や差別が痛くて辛い。事故に巻き込まれた「あんず」は「おじさん」の言葉に救われていくのだけれど、辛いことが再び三度続く。同じ団地の住民、母親との関わりの中でスピーチを決意する!あんずのスピーチは周りを変える事ができるのか?!2025/06/04

信兵衛

19
本ストーリーにおけるゾンビを、海外からの移住者に読み替えると現代日本にそのまま当てはまるような気がします。 大人たちがちゃんと考えて行動しないと、不幸な結果を子どもたちにもたらしかねない、本作からはそんなメッセージを受け取ります。2025/07/14

アベレージマン

18
両親の離婚で貧しい地区に転校したあんず。ゾンビウイルスに感染し差別される人たち。いじめや差別の描写がなかなかに重く、現実に起こりうる内容だと思った。最後の渾身のあんずのスピーチがよい。あんずとぞんびのおじさんとの交流に心温まる作品だった。2025/07/30

雪丸 風人

18
これは空想話なんかじゃない!一人の大人として「絶叫」を現実に噛み締める必要があると感じました。主人公は親の離婚で生活が一変した小学生。引越し先で過酷な運命に晒された彼女が、アパートでの出会いや驚愕の出来事などを機に、劇的な変化を見せていきます。奇病で差別され、世捨て人のようだったおじさんのさりげない優しさと真の強さが胸に響きましたよ。中盤までの哀しみに染まる日々は重くゆっくりで、正直、やきもきする瞬間もありました。ですが、終盤にかけての弾けるような勢いは最高に気持ちよかった!(対象年齢は13歳以上かな?)2025/05/24

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