境界で踊る生命の哲学 皮膚感覚から意識,言語,創造まで

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境界で踊る生命の哲学 皮膚感覚から意識,言語,創造まで

  • 著者名:傳田光洋【著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 東京大学出版会(2025/04発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784130130844

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内容説明

皮膚科学研究者が、生命について、ヒトの内界と外界を隔てる皮膚の抽象概念でもある「境界」をキーワードに読み解いていく。専門の皮膚感覚から出発し、意識、言語を踏み台に、創造、芸術まで、関連諸科学の研究を紹介しながらたどる哲学的生命論。

▽▼ 主要目次は下記 ▼▽

★阿部公彦氏(東京大学教授)推薦!
伝説の皮膚学者・傳田光洋さんの探究エッセイ。
皮膚はすごい! 人間はすごい! から出発した
傳田さんの到達点は、
「生命現象はすべて境界にある」
おもしろ実験エピソードを紹介しながら縦横無尽に科学の各領域をつなぎ、
あれよあれよという間に話題を広げて意識、言語、社会、芸術までやわらかく
語り尽くす本書は、〈文系自認〉の人にも入りやすい理想の「知の教室」。
知はおもしろく、美しい。
傳田トーク、きっとクセになりますよ。


【主要目次】
はじめに 
序章 場というもの(「場」とはなにか/バーの「生命場」/分子生物学の進展/皮膚のバリアの場/境界への注目/脚が生える場/身体が記憶する)
第1章 場に操られる人間(磁場が生体に及ぼす影響/月に宇宙に惑う/においの場/ボイドと集団場)
第2章 境界場の存在(化学的な場/生命現象はすべて境界にある/原初の生命)
第3章 境界場の意味(もつれてゆく世界/境界と内界/多様性への指向/境界のみが外界を知る/ろくでもない境界/皮膚感覚の異常と困惑する自我/さまよいだす自我)
第4章 人間の意識(あいまいな意識/意味を見出したがる意識/五感から世界を構成する意識/内界は外界を知らない)
第5章 内界の虚構(未来は予測できるが過去は推察できない/われわれの暮らす世界の時間の流れ/因果律という虚構/因果律の学習/未来は非決定的)
第6章 意識という場(進化論を少し/ナラティブモジュールとストーリーモジュール/抽象の意味と無意味/境界を抽出する/境界を作る言語/抽象化とシミュレーション/言語と創造)
第7章 言語の場(言語が生まれる前/ネアンデルタール人の「作品」/ホモ・サピエンスの作品/ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの遺伝子の違い/音声言語の起源/ジェスチャーから言語へ/象徴としての言語/言葉の予言性/言語が歪める時空間/言語による偽りの場/神の不在と「意識」の暴走)
第8章 境界の運命(境界は常に更新され続ける/内界の論理からの逸脱/精神的素因と創造性/「常識」から「創造」へ)
第9章 創造について(想像の力/外界を能動的に探索する/自動化する意識/科学的創造/科学的発見の背景としての「場」/芸術的創造/科学的創造と芸術的創造の違い/創造に必要なもの)
第10章 自然との対話(自然と隣り合ってきたヒト/自然のささやき/情報エントロピーの高低と認知能力/自然の情報エントロピーによる注意力の回復/創造をもたらすフラクタル)
第11章 芸術が永遠に触れるとき(芸術と時間の流れ/異端者が開く地平/永遠という概念を人間はどうして持っているのだろうか/絵の中の永遠/創造する者の孤独)
最後に――後書きにならない後書き

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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境界概念 皮膚感覚 生命科学 学際的アプローチ 物理的・抽象的境界 情報交換 場の概念 磁場影響 地磁気感知 身体情報処理 脳身体協調 バリア機能 角層構造 カルシウムイオン 修復メカニズム 触覚拡張 意識形成 アイソレーションタンク 感覚遮断 言語抽象化 人間特有思考 現実捉察限界 意識独走 創造性源泉 既存枠組み超越 辺縁的思考 自然対話 無意識的思考 美的感覚 ヘキサデカナール コロナ感覚異常 アメフラシ学習 カニッツァ三角形 知覚補完 メンデレーエフ周期律 デフォルト・モード・ネットワーク2025/04/14

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