内容説明
日本で10人ほどしかいないクイズ専業作家は、日々どのように問題をつくっているのか? 視聴者を「へぇ」と唸らせるために、情報をどのように問題に仕立てるのか。数分で出したアイデアの裏取りに、なぜ1か月も時間をかけるのか。誤情報も混じるWikipediaを賢く利用する方法とは。クイズ作家の頭の中には、ビジネスや生活にも役立つ知識・知恵が詰まっている。随所に散りばめられたクイズを楽しみながら、クイズづくりの裏側がわかる本。
目次
第1章 三日サボるとクイズ作問力が落ちる――ふだんやっている能力アップ法
毎日、問題は多くて七〇問つくる
不得意分野を克服する
マリ・キュリーに学ぶ並行作業法
使えなくなるクイズがある
故きを温ねて新しきを生み出す――ラスボスとノミ色
手紙の文字から読み取れるもの
ミジンコと見つめあう
「その番組、私やってないんですけど……」
カーテンのシャーッというやつの名前
名前を知ればパフォーマンスが上がる
「知っていること」に「知らないこと」を掛ける
悩みの“ワクワクバランス”をどうするか
ウィキペディアの賢い利用法
第2章 ヒントは“日常”の隣にある――クイズは入口であり出口である
クイズで想像力を育てる
日常のものに疑問を感じる――非常口のマークはなぜ緑色?
金魚がいれば銀魚もいる?――妄想を歓迎する
ビールの泡はアルコール度数が低いのか?
手締めの怪
情報を体験しにいく
知識が身体を守る――ありがとう、タンポポ
三越でドンキ?!
いいクイズはヌケがいい
第3章 クイズ作家の収入は何で決まるのか――「誰も解けない」も「みんなが解ける」もダメ
クイズ作家になった“たまたま”の理由
就活なしの仕事
クイズ作家はクイズ王……とは限らない
「へえ!」をつくる仕事
そのクイズ、明日、人に話したくなる?
アホなふりをすることの重要性
クイズ作家のお仕事1――作問
クイズ作家のお仕事2――裏取りが山場
クイズ作家のお仕事3――監修者との付き合い方
クイズ作家のお仕事4――ピンブーおよび読み合わせ
「お願い、誰か解いて!」――正解者0の恐怖
まさかの「全員正解」問題!
コメンテーターの当意即妙の凄み
事件が起きると収入の危機!
第4章 情報の扱い方で生き残る――得意分野とその伸ばし方
実は「女性目線」が苦手です
忍者走りを何とよぶ?
センスは量
悩める人は「アメリア・イアハート狙いで」
「他人の案」を通せる人が生き残る
宴会でクイズを求められたら、こう切り抜ける
物ネタはウケがいい終わる仕事にはオマケをあげる
“場”を読み、出題の傾向を変える
キャッチコピーのうまい使い方
国旗の色って意外と適当?!
おわりに
感想・レビュー
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Kanonlicht
志村真幸
moriyama