集英社インターナショナル<br> クイズ作家のすごい思考法(インターナショナル新書)

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集英社インターナショナル
クイズ作家のすごい思考法(インターナショナル新書)

  • 著者名:近藤仁美【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 集英社(2025/04発売)
  • せまる年の瀬!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~12/14)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797681529

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内容説明

日本で10人ほどしかいないクイズ専業作家は、日々どのように問題をつくっているのか? 視聴者を「へぇ」と唸らせるために、情報をどのように問題に仕立てるのか。数分で出したアイデアの裏取りに、なぜ1か月も時間をかけるのか。誤情報も混じるWikipediaを賢く利用する方法とは。クイズ作家の頭の中には、ビジネスや生活にも役立つ知識・知恵が詰まっている。随所に散りばめられたクイズを楽しみながら、クイズづくりの裏側がわかる本。

目次

第1章 三日サボるとクイズ作問力が落ちる――ふだんやっている能力アップ法
毎日、問題は多くて七〇問つくる
不得意分野を克服する
マリ・キュリーに学ぶ並行作業法
使えなくなるクイズがある
故きを温ねて新しきを生み出す――ラスボスとノミ色
手紙の文字から読み取れるもの
ミジンコと見つめあう
「その番組、私やってないんですけど……」
カーテンのシャーッというやつの名前
名前を知ればパフォーマンスが上がる
「知っていること」に「知らないこと」を掛ける
悩みの“ワクワクバランス”をどうするか
ウィキペディアの賢い利用法
第2章 ヒントは“日常”の隣にある――クイズは入口であり出口である
クイズで想像力を育てる
日常のものに疑問を感じる――非常口のマークはなぜ緑色?
金魚がいれば銀魚もいる?――妄想を歓迎する
ビールの泡はアルコール度数が低いのか?
手締めの怪
情報を体験しにいく
知識が身体を守る――ありがとう、タンポポ
三越でドンキ?!
いいクイズはヌケがいい
第3章 クイズ作家の収入は何で決まるのか――「誰も解けない」も「みんなが解ける」もダメ
クイズ作家になった“たまたま”の理由
就活なしの仕事
クイズ作家はクイズ王……とは限らない
「へえ!」をつくる仕事
そのクイズ、明日、人に話したくなる?
アホなふりをすることの重要性
クイズ作家のお仕事1――作問
クイズ作家のお仕事2――裏取りが山場
クイズ作家のお仕事3――監修者との付き合い方
クイズ作家のお仕事4――ピンブーおよび読み合わせ
「お願い、誰か解いて!」――正解者0の恐怖
まさかの「全員正解」問題!
コメンテーターの当意即妙の凄み
事件が起きると収入の危機!
第4章 情報の扱い方で生き残る――得意分野とその伸ばし方
実は「女性目線」が苦手です
忍者走りを何とよぶ?
センスは量
悩める人は「アメリア・イアハート狙いで」
「他人の案」を通せる人が生き残る
宴会でクイズを求められたら、こう切り抜ける
物ネタはウケがいい終わる仕事にはオマケをあげる
“場”を読み、出題の傾向を変える
キャッチコピーのうまい使い方
国旗の色って意外と適当?!
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kanonlicht

43
著者は「高校生クイズ」をはじめ多くのクイズ番組の作問を担ってきた業界のトップランナー。クイズ問題の裏取りはもちろん、問題がどう読まれるか、解答者が意味を取り違えないか、難易度は適切か(全員誤答も全員正解もダメ)などいろんな観点で問題をつくっていることを知った。実際にクイズ番組を盛り上げるのは解答者や司会者かもしれないけど、こうしたプロの作家たちの「演出」があってこそ。ニッチな仕事だけに、業界で生き残っていくためには相当な自己プロデュースが必要なんだろうな。2025/05/08

緋莢

10
図書館本。2024年現在、専業のクイズ作家は10人くらいで、その中でもクイズや雑学に関する国際賞であるトリビアの殿堂に殿堂入りしている唯一の人だという著者。そんな著者が、クイズの作り方、クイズ作家という仕事などについて書いた本。日本で初めてラーメンを食べたのは水戸黄門…しかし、後に室町時代の亀泉集証とその仲間たちが食べたことが判明して答えが変わったそうです。確かに、これだと「へえ!」じゃなくて「ふーん」な問題になってしまうよなぁ、と(続く 2025/08/08

ニッポニテスは中州へ泳ぐ

3
著者はクイズ作家。一見ライトな文体なのに軽薄さが感じられないのは、おそらく著者が自分なりの職業倫理を通してクイズ制作に取り組んでいることと、 何より楽しんでいることが伝わってくるからかなと思います。 特に、相手と目線を揃えたかたちで「気持ちよく驚けるポイント」を押さえたクイズを心がける著者の姿勢には、コミュニケーション作法のなんたるかを教えられた気分。 相手が知っている知識に接ぎ木するような形で出されたクイズ、それも絶妙に知らない範囲の盲点をつくような内容のクイズは相手の好奇心をくすぐります。 2025/02/11

めとろん

3
色々な媒体(テレビ、雑誌、ネット、イベント)で出題されるクイズを作っているクイズ作家さんがどのように作問しているのか、その作問での心掛けていること、そもそもの発想するコツなどをわかりやすく語ってくれている。しかし、「すごい思考法」かというとそこまでは「すごく」はないかも。しかし、そういう職業もあるんだなというのは驚きでした。「苦手」で「できるようになりたい」なら克服へGOだが、「嫌」や「できるようになりたくない」ものからは逃げるのもアリ。なるほどなぁ。2025/07/20

志村真幸

3
 専業のクイズ作家は日本に10人もいないらしい。しかし、クイズ大会、テレビ番組、会社や地域のイベント、ネット空間でのちょっとした出題など、その活躍の場は少なくない。  著者は、早稲田のクイズ研究会の出身で、高校生クイズに15年も関わったという人物。  クイズをつくるのと、回答するのとでは、まったく頭の使い方が異なる。作問を通して、いかに参加者/回答者を楽しませるか。視聴者に興味を持ってもらうか。さまざまに工夫をこらすところに、努力のしがいがあり、おもしろい。2025/02/11

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