ギンガムチェックと塩漬けライム 翻訳家が読み解く海外文学の名作

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ギンガムチェックと塩漬けライム 翻訳家が読み解く海外文学の名作

  • 著者名:鴻巣友季子
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • NHK出版(2025/04発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140819876

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内容説明

小説の読み解き方がわかる。知ってるつもりだったあの名作の、新たな顔が見えてくる!

『嵐が丘』は、相続制度と法律知識を駆使した「不動産小説」だった?
アトウッドの『侍女の物語』は現代アメリカがモデル?
不朽の青春小説『ライ麦畑でつかまえて』は、太宰の『人間失格』に似ている?
これからのポストヒューマン時代に必読の作家、カズオ・イシグロー
当代一の翻訳家・文芸評論家である著者が、誰もが知る名著を全く新しい切り口で解説し、小説のあじわい方を指南する大人向けブックガイド。
あの名作の知られざる“顔”が見えてくる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちえ

37
まえがきから心を掴まれる。題名は鴻巣さんが子供の頃読んだ海外文学に出てきた、はっきりわからないけれど、何となく素敵で憧れた不思議な言葉、ということで、同じ様に子供の頃、少年少女文学全集に夢中になった同年代の私には(あー!)と思える位共感。翻訳家ならではの読み解き、とても面白かった!未読の6冊のうち2冊は積み本しているんだけど、。『ダロウェイ夫人』でウルフの文体が苦手で手を出さないままだった鴻巣訳の『灯台へ』、『若い藝術家の゙肖像』での「意識の流れ」手法の説明と、まさに『灯台へ』の解説で読めそう。2025/07/11

mayumi

23
NHKの「ラジオ英会話」で連載されている「名著への招待」を一冊の本にまとめたもの。この連載目当てでテキスト買ってた。英会話自体は全然レッスンしなかったけど。紹介されている本は28冊。既読は12冊。既読作品は「ああ、こういう見方もできるんだな」という発見があったし、未読作品のいくつかは読みたい本リスト入り。翻訳家が書くブックガイドは、英語の微妙なニュアンスも考慮されているから参考になった。鴻巣さんの本は「全身翻訳家」を読んだことがあるけれど、あれも面白かった。2025/07/13

kibita

17
翻訳者ならではの視点で、多彩な作品を紹介分析してくださり、とても面白かった。児童名作世界全集、毎月本が届くのを楽しみにしていた小学生低学年時代に読んだ懐かしい名著、何も分かってなかったなぁ!…young、you等原文のニュアンス、背景、語彙の選択の説明で、読み方に深みが出て視点がガラリと変わる。「嵐が丘」、「風と共に去りぬ」は不動産小説、単なる恋愛小説と思う勿れ。そういえば、お屋敷小説って必ず家政婦や女中頭みたいや人が登場するが、実は重要人物。「100分de名著 アトウッド」も視聴しておいて良かった。2025/07/05

きゃれら

14
もはや英語文学翻訳の第一人者と思っている鴻巣さんがNHKラジオ英会話テキストに連載したエッセイを集めた英米文学案内。全く読んだことないのは28冊中6冊で、その6冊は読みたくなったし、残りも再読したくなった。既読本では翻訳家ならではと思われる深い読み込みが、作品の違った顔をみせてくれる。「ロミオとジュリエット」のロミオのヘタレぶりは全然気づいてなかったなあ。やっぱり同性のだらしなさは自然と許しちゃうんだなあ、とかね。原文を並行して示してくれるのはいかにも講座テキストっぽいけど、それがよく効いている。2025/07/03

うーちゃん

12
翻訳家による世界的名著への案内。原文の美しさを日本語訳して読者に届けることの腐心と工夫が伝わり、盲点だった読み解き方にも気付かされる素晴らしい一冊。タイトルは「子供の頃読んだ海外文学作品に出てくる、何なのかははっきりわからないけれど、何となく素敵で憧れた不思議な言葉の数々」を意味している。これ、あるあるじゃないですか?私が海外の小説を読んで憧れていたのは、「赤毛のアン」のいちご酒、クリスティ作品によく出てくるプディング、マントルピース、はしばみ色の瞳。こういう言葉たちはいつまでも憶えているもの。2025/07/02

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