文春e-book<br> ジジイの昭和絵日記

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文春e-book
ジジイの昭和絵日記

  • 著者名:沢野ひとし【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 文藝春秋(2025/04発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163919737

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内容説明

昭和100年、戦後80年記念エッセイ

昭和19年生まれの著者は、人生のほぼすべてを戦後と共に生きてきた。それはまるで、奇跡のように平和な時代。家業が没落したのちも気丈な母、しおれてしまった父、そんな父に反発する兄、苦労して成功した友人、仕事を諦めた妻、バブルを謳歌した仲間たちとの思い出、忘れられないあの人の記憶。平成・令和と時は流れる。いつの時代も人は懸命に生きてきた。共に生き、暮らし、そして風になっていった人々に送る31篇の人間賛歌。

【目次】
はじめに
1章 名古屋・東京・千葉
二度の大地震/サマータイム/長崎の鐘/転校生/モナミの思い出/闇市/兄の進学/被爆した船員/兄の手紙/一九六〇年安保闘争/千葉駅前栄町/東京オリンピックの空/沖縄への旅/羽田闘争/一九六九年/革新都政/デモに行きませんか/妻の中学校/「本の雑誌」のこと/目黒孝二と椎名誠/独立/彼女の名はノエル
2章 満洲
満洲に行ってみる/北京の公園にて/孔乙己酒楼と酒/満洲への第一歩/世界でもっとも美しい街/大草原の大きな要塞/満蒙開拓の旅/高原列車の旅/景星県の小さな村
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まこみや

38
椎名誠の描く沢野ひとしのイメージからは想像できないほど政治的色彩の濃い(特に安保闘争や大学紛争)自伝だった。と同時に筆者にとって兄の存在の大きさを感じずにはいられなかった。ある時は見習うべきロールモデルとして、ある時は反面教師として、兄は筆者の立ち位置を測定する物差しであった。ほとんど筆者を影のように支えるもう一人の自己であったといってもよい。そうであればこそ兄の通夜の日筆者は「涙が涸れるほど泣き崩れた」所以である。2025/06/09

おせきはん

26
ご本人だけでなく、お兄様の言動なども通じて、戦後日本の様子が生き生きと伝わってきました。戦争直後や学生運動が盛んだった頃は、人間の生命力、ものすごいエネルギーが溢れていたようですね。バブルの頃も違った意味で異常でしたが、こうして戦後80年を振り返ってみると、日本も随分と変わってきたことに今さらながら気づきました。2025/09/01

わんつーろっく

21
昭和100年の特別企画の書き下ろしエッセイ。昭和19年生まれの著者が、戦後と共に生きてきた情景が目に浮かぶようだった。進駐軍、バンド活動、高度成長、学生運動、モーレツに働くバブルと続くあの頃の世相。「本の雑誌」のイラストレーターとは知らず、椎名誠さんや群ようこさんも登場して、時代の息吹も熱っ!色々変化あり過ぎて、なんだかすごく羨ましい。晩年は満蒙開拓団の歴史を追って、中国へたびたび足を運んでいる様子。戦後80年の節目に読めてよかった。2025/08/28

アリーマ

13
タイトル通りの昭和回顧録。独特のトーンが面白くはある。ワタシは高校から大学にかけては、本の雑事系のものはずいぶん面白がって読んでいたので、楽屋裏話など楽しく読んだ。ワタシのような人は多いようなので、それなりの一時代を作った人たちではある。なんだかんだと懐かしく読んだ。そういえば最近椎名誠を見かけない。前書いてたものを読むと、なんか段々迷惑老人化してる感じだったけどなあ、などと思い出してみたりした。★★★⭐︎2025/07/19

ビーグル犬大吉

6
戦後の話が延々続くと思いきや、やたらと政治の話が多くて興味が湧かなかった。一番面白かったのが千葉駅栄町の話。ヤクザの事務所に連れ込まれた挙句、親分にアルバイトを頼まれ、ドサクサにまぎれてギターを失敬する話。昭和の親分は度量もあったのだろうが微笑ましい。防空壕を住居とするマサルのバイタリティーは凄いが、劣悪な環境でも這い上がる奴は成功する。戦後、成功する人間ととことん落ちていく人間との差は紙一重だったのだろう。2章の満州は感情移入できなかった。余談だが、イラストはモノクロかつ素人レベルで不要だと思う。2025/06/09

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