宝島社文庫<br> 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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宝島社文庫
疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

  • ISBN:9784299067937

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内容説明

狂気と享楽の世界に耽溺する――

10の名作が誘う、底なし沼へようこそ




(あらすじ)

山上の神社へ肝試しに訪れた、美しい少年士官が出逢った不可思議な出来事とは。(泉鏡花「妙の宮」) 病気療養中の少女には、女学園の後輩であり恋人の少女がいた。ある日、恋人が密室殺人事件に巻き込まれ――。(小栗虫太郎「方子と末起」) 下宿先の住人は皆奇妙な行動をする。(坂口安吾「蝉 あるミザントロープの話―」) 10名の文豪の名作が集った、耽美と幻想の世界に溺れる一冊。



<収録作品>

江戸川乱歩「鏡地獄」/谷崎潤一郎「人魚の嘆き」/小栗虫太郎「方子と末起」/泉鏡花「妙の宮」/木下杢太郎「少年の死」/坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」/夢野久作「死後の恋」/芥川龍之介「疑惑」/小川未明「百合の花」/中島敦「文字禍」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

栗山いなり

8
10人の文豪による狂気と享楽の物語を収録したアンソロジー。何というか宣伝文句に偽りなしの不思議なアンソロジーだった。様々な狂気を堪能できた一方で昔の作品が多いせいか妙に読みにくい作品もあったなって印象2025/07/06

うさぎ

4
谷崎潤一郎の「人魚の嘆き」が好きです。初めて出会う言葉、初めて見る漢字が多々あり、勉強になりました。2025/07/08

銀華

3
享楽の果てに出逢ったもの、日常の脇道の不可思議、徒然に吐露される内情、近代文豪十名の耽美幻想短編アンソロジーーー何年振りか教科書に出てくるような文豪の日本文学に触れた。読み慣れていない日本語が上級者じゃないからか、読みにくく想像しにくい作品があったものの、近所の変な人々、肝試しの不思議なこと、事件に巻き込まれてる同姓の恋人の手紙、文字に対する病気的な意味での考察、現実ではあまり眼にできないような世界観に浸れた。再読作品も含め、悦楽の限りを尽くした貴族が人魚に出逢う谷崎潤一郎『人魚の嘆き』が印象に残る。2025/07/08

タマ

1
近代文学の文豪ばかり集めた幻想的な短編集。坂口安吾の「蝉 ~あるミザントロープの話~」ミザントロープとはフランス語で他人とつきあうのを嫌う人という意味らしいが、登場人物がみんな変てこで泣いたり書き口説いたりわーわー騒いだり、と想像しい印象の話だった。2025/07/04

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