雇用の常識「本当に見えるウソ」 - 数字で突く労働問題の核心

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雇用の常識「本当に見えるウソ」 - 数字で突く労働問題の核心

  • 著者名:海老原嗣生
  • 価格 ¥1,257(本体¥1,143)
  • プレジデント社(2012/03発売)
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  • ISBN:9784833419123
  • NDC分類:366.21

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内容説明

昨今誰もが口にする「日本型雇用の崩壊」。それは一体何を指すのか? 終身雇用は本当に崩壊したのか。若者は急に「3年で」辞めるようになったのか。悲惨な派遣社員は「急に」増えたのか。データを見れば、これらの問いに対する答えは全て「否」。人気漫画『エンゼルバンク』の“カリスマ転職代理人”のモデルにもなった、人事、雇用のエキスパートが、「作られた常識」に斬りこみ、錯覚を起こすメカニズムを解明する。

目次

第1章 日本型雇用崩壊の噂を検証する(終身雇用は崩壊していない;転職はちっとも一般化していない;若年の就労意識は30年前のまま;本当の成果主義なんて日本に存在しない;企業は「大騒ぎ」を利用してモードチェンジしてきた(中村圭介 東京大学社会科学研究所教授))
第2章 最近流行の言説は本当か(派遣社員の増加は、正社員のリプレイスが主因ではない;正社員は減っていない;女性の管理職は増えない;ホワイトカラーに少子高齢化は無縁)
第3章 理論武装された俗説を斬る(労働分配率・ジニ係数・内部留保3点セット;「若者がかわいそう」=熟年悪者論;引きこもりが増えたように見える理由;「昔は良かった」論のまぼろし;ワーキングプアの実態は「働く主婦」)
Noteと解説(検証結果の整理;錯覚を起こすメカニズム;次世代に向けた日本社会のもがき)
第4章 2つの暴論(ガラパゴス的な日本の雇用を普通の国にする;移民受け入れ―教育安保という世界戦略;黒白2つの労働市場をグレイのハイブリッドに(本田由紀 東京大学大学院教育学研究科教授))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

5
図書館にて。本書、のちに増補版が出ている。そちらは未読。2009年刊行。日本の労使関係については、労と使の代弁者がポジショントークを徹していて、邪悪な俗論が余計な傷を増やしている、だろう。就職に関する若者世代論とか、フェミニズムに関するあれこれも、実際はほとんどそれと言って過言ではないと思う▲まえがきとあとがきで、労働問題外の邪悪な俗論をひとつ切っている。若者の犯罪は増えているのか、である。量も質も減っているのが事実である。児童売春とか、むかしは半玉の水揚げなどだっただけだ。2020/09/30

tanaka_c21

3
基本的なラインで、著者も現在の雇用形態には改善、変化が必要と考えている。ただ、世間で言われていることは、その主張したい内容に合わせて、統計を都合よく利用しているものが多く、鵜呑みにしてはいけない。当然、この著者に対しても同じ批判は当てはまるのだが、その批判をしようと思わせた時点で著者の趣旨はしっかりと読んだ者に伝わったということになるだろう。2012/08/07

マジェスティー250

3
非正規「ジョブ・ウィズアウト・メンバーシップ」 世界に入ってしまうと正社員の世界に入ることが非常 に困難 2011/11/09

foresthills

2
統計データをグラフなどを使ってわかりやすく 主張を展開されているのが良かったですが、 出版は、2009年5月20日。いま読むなら リーマンショックやコロナ禍を経て、どうよ?を 知りたかったです。出版年度をみてから帯出すべきでした。 2024/03/12

禿頭王

1
情報バラエティーで報道されたり、Twitter評論家が語ったりする雇用問題の俗説を、公的なデータを用いながら一刀両断していく好著。雇用問題に関する「事実を正視せず、風聞の上に議論を展開する悪い癖」を見直すきっかけになりました。「誰もがエリートを夢見る社会からの卒業」という主張は、平成生まれの私には非常にしっくりきました。2022/03/31

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