内容説明
小学4年生の穂束栞(ほづかしおり)は、車で移動していたところを怪異に襲われ、唯一の肉親だった祖父・千畝(ちうね)を亡くした。傷心中の栞を訪ねてきたのは、祖父の弟子を名乗る道士・白銀(しろがね)と獰猛な大男・窮奇(きゅうき)。二人は、怪異を惹き寄せる特異体質を持つ栞を守るためにやってきたのだという。霊能力者だった祖父の死をきっかけに、結界が解かれ、さまざまな妖魔が栞に襲い掛かる。この世ならざるモノから目を背けてきた栞だったが、白銀・窮奇と出会い、怪異に立ち向かうことを決意する。
『夜行堂奇譚』嗣人が放つ、スペクタクル・ホラーシリーズ開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
113
魅力的、な一冊。怪異を引き寄せる体質の少年、穂束栞は小学4年生。ある夜、栞の目の前で霊能力者の祖父が怪異に襲われ亡くなったことからストーリーは始まる。わけもわからないままとにかくページを捲らせてくれる、さすがの世界観。主人公の栞が素直で可愛くて、魅力的。そして栞を守るかのような存在、白銀(しろがね)と窮奇(きゅうき)の二人もまた魅力的ですっかり虜に。妖魔の跋扈という非現実的ながらも、次第に現実味を感じさせる描き方もハマった。栞のこの先の運命といい、ミステリアスな二人といい、その他諸々気になってしかたない。2025/06/16
yukaring
74
この世ならざる者を引き寄せる少年・栞が主人公のホラーファンタジー。霊能者の祖父と暮らす栞はある日車で移動中に怪異に襲われ祖父を亡くしてしまう。1人ぼっちの栞の元にやって来たのは祖父の弟子だったという二人、白銀と窮奇。祖父の死と共に解かれた結界と栞を目当てに襲ってくる妖魔。今まで怪異に見て見ぬふりを続けてきた栞だが、優しく栞を守る道士の白銀とぶっきらぼうで得体が知れない大男の窮奇と共に怪異に立ち向かう術を学ぶ。3人の心地よい関係や栞の成長、窮奇や白銀の抱える秘密などまだまだ続きも楽しめそうで続編を期待。2025/05/13
ポチ
35
今度は妖魔退治。妖魔に狙われる栞とそれを助ける道士•白銀と窮奇。登場するのはちょっとした霊と日本と中国の妖魔かな。こちらのパディも中々面白い。謎がいっぱいで次が気になる新シリーズ。2025/05/10
らすかる
28
嗣人さんの新シリーズ?なのかな。新シリーズが出るって事は「夜行堂」がいよいよって事なのかも💦それは寂しいんだけれど、新しい作品も大歓迎です。祖父を亡くした幼い主人公が2人のイケメンガーディアンに守られながら成長していく。しかも妖魔と闘いながら。絶対面白いしかない‼️次巻を楽しみに待ってます🎶2025/05/20
toshi
11
勢いで最後まで読んでしまったけれど、細かところはさっぱり分からない。 説明が全く足りないし、読んでいて何となく理解できることも情報が少なすぎて限られてしまう。 もしかして、何かの続編でそちらを読んでいなかったせい?2025/05/06