内容説明
小学4年生の穂束栞(ほづかしおり)は、車で移動していたところを怪異に襲われ、唯一の肉親だった祖父・千畝(ちうね)を亡くした。傷心中の栞を訪ねてきたのは、祖父の弟子を名乗る道士・白銀(しろがね)と獰猛な大男・窮奇(きゅうき)。二人は、怪異を惹き寄せる特異体質を持つ栞を守るためにやってきたのだという。霊能力者だった祖父の死をきっかけに、結界が解かれ、さまざまな妖魔が栞に襲い掛かる。この世ならざるモノから目を背けてきた栞だったが、白銀・窮奇と出会い、怪異に立ち向かうことを決意する。
『夜行堂奇譚』嗣人が放つ、スペクタクル・ホラーシリーズ開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
114
魅力的、な一冊。怪異を引き寄せる体質の少年、穂束栞は小学4年生。ある夜、栞の目の前で霊能力者の祖父が怪異に襲われ亡くなったことからストーリーは始まる。わけもわからないままとにかくページを捲らせてくれる、さすがの世界観。主人公の栞が素直で可愛くて、魅力的。そして栞を守るかのような存在、白銀(しろがね)と窮奇(きゅうき)の二人もまた魅力的ですっかり虜に。妖魔の跋扈という非現実的ながらも、次第に現実味を感じさせる描き方もハマった。栞のこの先の運命といい、ミステリアスな二人といい、その他諸々気になってしかたない。2025/06/16
yukaring
76
この世ならざる者を引き寄せる少年・栞が主人公のホラーファンタジー。霊能者の祖父と暮らす栞はある日車で移動中に怪異に襲われ祖父を亡くしてしまう。1人ぼっちの栞の元にやって来たのは祖父の弟子だったという二人、白銀と窮奇。祖父の死と共に解かれた結界と栞を目当てに襲ってくる妖魔。今まで怪異に見て見ぬふりを続けてきた栞だが、優しく栞を守る道士の白銀とぶっきらぼうで得体が知れない大男の窮奇と共に怪異に立ち向かう術を学ぶ。3人の心地よい関係や栞の成長、窮奇や白銀の抱える秘密などまだまだ続きも楽しめそうで続編を期待。2025/05/13
眠る山猫屋
75
最近活躍著しい嗣人さん。この作品も〈新シリーズ〉と銘打っているんだなぁ、初期の夢枕獏さんみたいな八面六臂ぶり。でも安定して読めるな。なかなかエグい序章、続く祖父と10歳少年の逃避行と掴みは上々。とにかく主人公・栞くんが良い子過ぎて・・・。そんな栞くんを助けに現れた道士・白銀と窮奇。ジャンプ的と侮るなかれ。普通に憧れる虚弱少年に不器用な優しさを向ける窮奇の方が白銀より解り易く人間的だよ、人間じゃないけど。白銀と窮奇の関係性もこれからだし、期待して続編を待とう。読み易い!2025/09/10
みゆ
69
嗣人さん初読み。主人公の栞は小学生と聞いていましたが、まさか男の子とは(^-^; 身寄りのないしっかり者の小学生は、矢能探偵とこの栞ちゃんと被りますね(笑)被ると言えば陽オーラ全開の渚くんもエヴァの渚カヲルとダブりますね。でも一番のお気に入りはムッキーな窮奇です。このキャラ「悪くない」('∇^d)☆!!2026/05/13
aki☆
54
嗣人さんと言ったら怪異・妖魔・バディ。今作もそんな嬉しい新シリーズ。妖魔を引き寄せる体質の栞と、栞を護る祖父の弟子白銀と窮奇の物語で、何故栞は狙われるのか、二人は何故助けてくれるのか、10年孫を護ってきた祖父を殺したのは誰なのか(妖魔)などミステリ要素ありバトルありでとても楽しめた。嗣人さんの長編読むのは初めて。強くて謎多き白銀と窮奇には特に惹き付けられ、もっと知りたいと先を読まされる。一風変わったバディ関係は既読のどのシリーズとも違っていて面白い。栞の能力も未知数なので今後どうなってうくのか楽しみだ。2025/08/21
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