内容説明
フアンキロの暗殺に成功するも、自らの戦闘力の限界を認識したオクリー。
彼は更なる力を求め北東支部へ向かうことに。オクリーと同じ幹部候補で潜入を得意とする【伏蟲隊】の女隊長・ホイップとの出会い、オクリーを敵視するフアンキロの弟子・カラテナの陰謀、そして不気味に暗躍するヨアンヌの思惑。
新たな困難を前に計画が揺らぐ中、獅子身中のオクリーがついに動く――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
10
ヨアンナが小さな世界を創るために動き出し、力を求めて北東支部へ出向く中、ファンキロの自称一番弟子、カラテナと激突する今巻。―――獅子身中の猛毒を抱え、それでも最早止まれずに。 ヨアンナがここにきて新たな不安要素になり更にオクリー自身も周囲に疑われ出したりしていく巻であり、ここまで順調だった瓦解への道筋が初めて半ば躓く巻である。露呈してしまった裏切り、教団に激震走る中、物語の行方は聖都へ。果たして様々な思い巡ることになるであろうその街で、オクリ―は生き抜く事が出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。2025/04/22
サキイカスルメ
8
色々な奇跡と異常な精神力によって、幹部を1人倒したオクリー。更なる力を求め北東支部へ向かう3巻。今回は何にも上手くいかないオクリー、でも今までが上手くいきすぎていたからこそ、それはそうだよなという納得感が強かったです。ヒロインヨアンナの覚醒の仕方がすごい好きでテンション上がりました!!ちょっと(?)過激なだけで、オクリーと2人で幸せに生きたい健気さがね。オクリーのためならそれ以外の全てを犠牲にしていく覚悟の決まり方も好きでした。やっぱり完全な味方にはならないんだな。続きが楽しみです!2025/05/12
whiteface811
0
1巻の感触が良かったので3巻まで購入。 こういう作品は設定だけ面白くて続巻は尻すぼみになるイメージがあるけど、いまのところしっかり面白い。 あとがきで作者がおもっしゃっているように、3巻は真っ直ぐな話で予測不能な展開にはならない。けどそれは、ファンタジーだから何してもいいだろ!といった無茶苦茶な展開ではなく、キャラクタと設定から納得性のある物語を書いた証拠だと思っている。 特に主人公の変化?成長?には連続性があって一番楽しい部分だった。2025/04/25