内容説明
前職で人間関係につまずき、25歳を目前に再び就職していた環は、小さなデザイン会社の求人に惹かれるものがあり応募する。面接当日、彼女を待ち受けていた社長は、子どもの頃に見た地元のアイドルユニットで一番輝いて見えた、あの人だった──。アイドルをやめて会社を起こした菜里子と、アイドル時代の彼女にあこがれて芸能界に入ることを夢見ていた環。ふたりは不器用に、けれど真摯に向き合いながら、互いの過去やそれぞれを支えてくれる人々との関係性も見つめ直してゆく。年齢、立場、生まれ育った環境──全てを乗り越えた先の物語。/解説=瀧井朝世
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イシカミハサミ
15
元アイドルの経歴を持ち、 デザイナーとして起業した菜里子。 アイドル時代の菜里子に憧れるも、 その世界では成功できなかった環。 2人を中心にした人間模様を描いた物語。 恋愛要素は多く含まれているものの、 恋愛小説というわけではない。 わりと現代的なテーマを取り入れているけれど、 男女とも造形が昔ながらの雰囲気強め。 もう少しキャラクターからも 現代の感覚を感じたかったように思う。2025/06/30
寛大
14
元アイドルでデザイン会社の社長をする菜里子とアイドルに憧れていたがなれなかった環。彼女たちが同じ職場で勤務することに… 黒蝶貝のピアス。他人からみたら特別なものでもなんでもないかもしれない。けどある人からみたらきっと特別なものである。隣の芝は青いとは言うけれど、誰しも悩みや苦悩はあるだろう。なにが人生をかえるかわからない。最後の終わり方がちょっと無理に終わった感じがするけれど、彼女たちの人生が輝いているものであってほしいな。2025/08/18
ふる3
5
アイドルを辞めてデザイナーになった菜理子。アイドルファンだった環はその事務所に就職した。仕事の大変さ、二人の過去。 すごく面白かった。仕事+恋愛+過去+ストーリー展開の絶妙な配合。2025/08/03
かっち
3
802025/07/21
たまりんどすい
1
暑さの質には種類がある。冒頭では環が思い、巻末では菜里子が思う。貝殻のマークと蝶のマークで環の視点で紡がれる話と菜里子の視点で紡がれる話とが交互に現れて物語は形作られる。決して派手なシーンなどがあるわけではないが、なんか淡々と進んで読後は気持ち良い。あらすじは解説に詳しいので譲るが面白い物語で、作者も初見だったが興味深い。読んで良かった作品だった。2025/08/30
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