講談社青い鳥文庫 推し作家はクラスメイト！？（１） 恋をするなら、きみとふたりで。

著者名：花綿あま【作】/白木しろ【絵】

講談社（2025/06発売）

• ISBN：9784065392089

内容説明

第７回青い鳥文庫小説賞金賞受賞作。
学校一のイケメンがまさかの推し作家！　
小説のアイデア出しを手伝うことになった主人公。
秘密の関係になったふたりの恋の行方は？

中１の咲川小花は、恋愛小説家Ayanaの大ファン。
でも学校では、オタクな自分を封印し、しっかり者のクラス委員長として日々奮闘中。
ある日、小花を呼び出した綾瀬の手に、小花がAyanaに送ったファンレターが！？
――なんと綾瀬が、恋愛小説家・Ayanaだったのだ。
小説のネタ出しを手伝ってほしいと言われた小花は、
「書きあがった原稿を最初に読ませてもらう」条件で「陰の編集者」を引き受けることに。

小説家であることを隠す綾瀬と、恋愛小説オタクな自分を隠す小花の、
秘密の関係が始まった……。

＜小学中級以上・すべての漢字にふりがなつき＞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[TAKA]

好きなことを熱心に語る行為を「キモい」で片付けるのは残酷…。小学生は普通にそういうこと言うけど仕方無いで済ませたらダメ。 そういうこと言うなら、「じゃああなたの趣味は誰にもキモがられない保証はあるんですか？」って逆に質問したい。

2025/10/14

[イカまりこ]

クラスのイケメンが推しの作家だった！って話。作家さんと編集さんのお仕事にちょっと詳しくなれるかも。自分の好きなものを語る時って早口になっちゃうよね。あと余裕で数時間喋っちゃって喉枯れるw まぁ聞いてくれる人がいればのことなんだけど。主人公の小花はそれを見誤ってキモい人認定された過去があって、人の好きなものをそこまで断罪できる人っている？ってムカついてしまった。法に触れない趣味なら他人の趣味なんてスルーしてくれよ。でも自分でも自衛のため秘密にするのも大事だなって思う。続編も出てるので楽しみ。

2025/09/15

[色素薄い系]

これは次からがより面白くなりそうな予感。綾瀬はあの手紙の送り主が小花と気付いた時にいてもたってもいられずネタ出しの依頼をしてしまったのかなと考えるとよほど切羽詰まっていたんだなと思う。創作におけるポイントなんかも描かれていて作り手側の視点も分かりやすかったと思います。小花が綾瀬に好意を持つのが早い気がしたけどこれは早めに展開させるを実際やっているという事なのかなと思う事にした。誰かの好きを笑うな、と小花に言い返された事でクラスの雰囲気はどう変わったのか気になります。

2025/07/07