内容説明
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病理医の日常にはじまり、「診断・治療・維持」の医療論、病理診断の実相からAIまで……。ついついマルチなお節介をやいてしまうヤンデル先生の「リアル」が満載です。他科の臨床医の先生も「病理医と上手に付き合う」手引書としてご活用ください。
目次
1章 病理に暮らす
2章 診断が好きだ
3章 敵に名前をつけろ
4章 スケッチよりもシェーマ
5章 退避・対比・コミュニケーション
6章 石橋を叩いて渡す
7章 君は作家なら,ぼくは編集者
8章 お節介マルチタスク
9章 ドラえもんに会う前に
10章 ある病理医のリアル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
幸猪
19
本書を手に取る人はおそらく病理診断科に属する人か、又はその科と関係性を持つ人・その家族・・・といった可能性が高いのではないか。そしてヤンデル先生とうちの病理医を比べてやっぱり似てると再確認したと想像出来る。doctorsdoctorといわれるぐらい臨床医のための医者というイメージがあるので、最先端テクノロジー研究者の肩書きを持っていたとしても多分常識範囲内でしょう。AIに取って代わる科と本書にはあるが、必ず病理の基本に戻る事になるのが病理だと考えられるので当分ヤンデル先生のご活躍を期待したいと思う。 2024/11/10
しおり
17
病理医とは何か?、よく知りませんでした。こちらの市原先生、ざっくばらんな言い回しで、病理医のお仕事を解説してくれてます。が、やっぱり難しいのできっと私はすぐ忘れるでしょう?。タイトルが面白いので娘の本棚から引っ張り出して読んでみたけれど疲れました(^_^;)。2019/01/23
tom
15
病理医さんが自分のお仕事について書いた本。お仕事本というのは、たいていの場合、読んでいて楽しい。この本も楽しく読み進めることができた。病理医修業時代のお話など、なるほどなあ、こうやってプロになっていくのだと、喜んでしまう。このお仕事、いずれはAIに取って代わられるという説もあるらしいけれど、一部は代替できても、そう簡単な話ではないはず。いずれガンになったときは、ちゃんとした病理医がいる病院でお世話になりたいと、痛切に思った次第です。2019/09/29
アキ
13
病理医は、全医師の0.6%しかいない。診断を確定するのに必須であるが、常勤病理医がいない病院も数多くある。市中病院の病理医の立場から日々の診療で思うことをエッセイ風に書いている。彼の先輩に病理医を続けていくのに大事なことは何ですか、という質問に「臨床医と会話のある病理と顕微鏡の中で沈思黙考する病理、それぞれを持っていたので続けられたのではないか」と。とても印象的な話。今後はAIの利用が期待されるが、それだけに現場の医師として複雑な思いもあるよう。一病理医の日常の思い、こんな本も読めるようになったんですね。2018/04/30
皐月
8
久々に活字です。Twitterで愛読している先生の著書。医療関係が好きなのもあるしいつも拝見している親近感もあるしで楽しく読めました。もう一冊のが看護からターゲットが患者にもシフトしているらしいときいてより楽しみです(積んでた)。読み始めたらさくさく読めたので、この勢いで読んじゃいたいと思います。2018/04/15




