内容説明
時代を知ると、文学がもっと面白くなる!魅惑の18世紀フランス文学の世界
18世紀は理性に導かれる啓蒙の世紀であり、かつ19世紀のロマン主義の源流ともなる感傷と感情の発露の世紀でもある。このような世紀の精神は、17世紀末から18世紀初頭の宗教的、政治的、経済的危機を起源とする。フランス革命、マリー=アントワネット、ロココ文化、啓蒙思想……「暴力」と「優雅繊細」、そして「思想」を連結する18世紀フランス文学とはどのようなものなのか。高まる読書熱の中声高に叫ばれた小説有害論、サロンとカフェが文学の発展において果たした役割、厳しい統制の中で作品を発表した哲学者たちの闘いなど、文学をとりまくさまざまな要素をわかりやすく解説。時代を知り、読書をもっと楽しむための教養書。
コロナ禍にオンラインで行われた大阪大学外国語学部の授業の講義原稿をもとに再構成した臨場感あふれる語り口で時代とともにテクストを読み解き、読者を魅惑の世界へいざなう。取り上げるテクストの一部のフランス語原文を文法解説とともに読めるweb付録つき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
11
これは知られざる傑作。文学史の教科書ってどうしても研究者としての独自性を出したくなるから、玄人受けする着眼点とか、捻りを加えがち。本書はいわば教育者による文学史。コロナ禍オンライン授業のために作られた懇切丁寧な18世紀仏文学講座を本にした。知識ゼロの学部生(ただし高校世界史の知識はある)に向けた最適な教科書だと思う。ルイ14世の死(1715)からフランス革命(1789)までの、一見華やかな宮廷文化的18世紀に秘められた転覆の芽。フランスでは高校生、学部生向けのこの手の本は多いが、日本ではまだまだ少なく貴重2026/01/29




