河出文庫<br> クィア

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河出文庫
クィア

  • ISBN:9784309468136

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内容説明

麻薬中毒者リーは「触れあい」を求めて近づいた青年アラートンとともに南米へと旅に出る……笑いにまみれた孤独と喪失感、デビュー直後に執筆されながら長らく封印されてきた告白的純愛小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shimuratakeda

5
あはは。何度読んでもよくわかんない。けど、おっかしい~。2025/05/17

die_Stimme

4
映画が良かったんで読んでみた。コッター博士については、ジャングルのなかで暮らす研究者夫婦の夫の方が原作ではコッター博士。映画では妻の方がコッター博士と呼ばれているので、そこは大きな違いではあった。あとは、映画では基本的にリーの一人称と言えるが原作は客観視点で、寡黙なユージーンのモノローグや直接的な言葉でリーを拒否する場面もある。「君と話がしたい 言葉なしで」は映画のとても印象的なフレーズだったが、たぶん原作にそれに相当するものはなかった。2025/05/13

biwacovic

4
その昔ペヨトル工房から出ていた『おかま』が、映画化を機に改題されて文庫化。情けなく、欲望丸出しで、すべてが切ない。「パナマ、世界の交差点では、人はただ歳をとるだけの肉塊だ。自分の身体をそこから動かすにはパンナムやKLMと取り引きしなくてはならない。さもないと、肉体はそこにいつまでも残って、トタン屋根の下、蒸し暑い熱の中で腐っていく」・・・若きバロウズが感情をそのままに曝け出す文章がたまらなく良い。2025/04/19

TOKKY

3
映画とても良かったのと記憶があるうちに復刊した原作を読んでみた。(バロウズは大学生のときに裸のランチを斜め読みしたくらいでしか無かった)つい映画と対比して読んでしまったが、リーはかなり打算的で法を犯してるとか抜きにしても良い人間とは言えないし、ユージーンはかなり子供っぽくて見た目以外のどこに魅力があるのか不明。そこが良くもあるんですが。リーのふとしたセリフ(『殺人はメキシコの国家的ノイローゼだな』等)がウィットに富んでいて、なんでこの話してんの?みたいなのは置いておいて楽しい。2025/05/23

uburoi

2
鏡と性交は数を増やすがゆえに忌まわしいといったのはボルヘス。するとおかまはものを増やさないがゆえに神々しいのだ。ここでバロウズの小説家としての才能をいかんなく発揮している。日本だったら芥川賞ものだ。自伝的でありながらおよそ絵空事のような世界を活写している。それにしてもLGBTQのQがクィアだったとは、バロウズくらいに反社会的な魅力を放つ作家はいなかっただが、ここまで市民権を得てしまうとは世の中も変わったものだ。今のとこはここまで。そのうち別な感想も湧いてくるだろうよ。2025/05/29

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