内容説明
終わりが見えないウクライナ戦争にガザ戦争。トランプ大統領の再選で、自由・平等を基盤とする民主主義がゆらいでいる。ヨーロッパにおける右派勢力の躍進から、選挙のたびに民主主義に亀裂が入っているように見える。社会の現状を的確に分析し、普遍的な価値の意義と日本の取るべき道を問い直す、実践社会学講義。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
2
民主主義と資本主義の相性の良い夫婦関係 権威主義に似たものへと変容する民主主義 私的な富の増大による公的な富の減少 自由と強制が一体化した労働者の自由 中国における天に対する説明責任 民主主義だからといって不正な決定を受け入れる必要のなさ 全体的な破局への不安 悪に汚染された者としての使命拒否 悪から出発して善を立ち上げる課題 オタクのアイロニカルな没入 情報と意味区別 西洋の植民地化手法に基づくガザ戦争 少数派同士の連帯による平和的共存の可能性 絶望を基盤とする両陣営 寛容性の極限における不寛容への反転2025/05/10
mori-ful
1
「リベラルな知識人や批評家の中には、ときに、トランプ支持者の「苦境」に理解を示す人がいる。これは、トランプ支持者に寄り添っているようでいて、最悪の態度である。ラストベルトの労働者は職を失い、貧困のために苦しく……といった、パターナリスティックな「理解」は、共感や同情を装いながら、相手を見下している。トランプ支持者は、直接な批判以上に、この種の同情的な理解に、「自分たちは侮辱された」との思いをもつことになるだろう」(311ページ)2025/04/14
ちゃんおぎ
0
西洋近代の大きな物語による国際協調が不可能ならそれに変わるオルタナティブを提示しなければならないと思う。が、いまのところはありえなさそう。社会も個人も現実を包摂する虚構が必要なんだと感じる。「近代」自由主義民主主義資本主義を塗り替えるイデオロギーで包摂しない限り、核戦争(ww3)まったなしなのではないか。あと「不可能性の時代」の現実と虚構の話とも社会と個人でシンクロしている。ここ十数年の変化では特に。2025/05/26
たか
0
君たちはどう生きるか、の考察はなるほどと思った。トランプ現象の整理は分かりやすいし、日本の進むべき道の提示も確かにそうなればいいなと思える。 好みの問題かもしれないが、文体がややもったいぶっているように感じてしまう。もっと端的に書けるのでは(そうすると重みがなくなってしまうかららなのかしら)‥2025/04/20
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