貫道 甲子園優勝を目指す下関国際高校野球部・坂原秀尚監督とナインの奮闘

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貫道 甲子園優勝を目指す下関国際高校野球部・坂原秀尚監督とナインの奮闘

  • 著者名:井上幸太
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 東京ニュース通信社(2025/04発売)
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  • ISBN:9784065305096

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内容説明

※本電子版は、紙版とはコンテンツが一部異なります。掲載されていないページ、記事、写真があります。

 東北勢初、仙台育英の全国優勝で幕を閉じた第104回全国高校野球選手権(2022年開催)。その決勝の対戦相手は優勝候補・大阪桐蔭を破り勢いに乗る下関国際高校……。本書は、不祥事(集団万引き)で誰もなり手のいない同校野球部監督に就任し、短期間で全国の強豪へと導いた坂原秀尚監督の苦心の指導者生活を紐解く。
 2005年8月、就任初日にグラウンドに顔を出すと、ピンポン玉と練習用の細い木製バットで“ピン球野球”に興じる選手たちに遭遇。雑草だらけのグラウンドで、無気力な表情を浮かべる選手たちを見て、「大きな目標に向かう野球部にしなければ、生徒、学校が変わらない」と直感し、「日本一になる」と宣言。が、その練習の厳しさに退部者が続出した。17年夏に初の甲子園を掴んだ。2008年に、会長旗争奪大会で念願の公式戦初勝利を挙げると、09年夏に県内8強、11年夏に同4強に食い込むなど着実に力を付けてきた。17年夏には初の甲子園出場を果たす。だが、甲子園では初戦で三本松に4対9で敗戦。試合時間1時間39分は同年の甲子園で最短だった。「甲子園用の戦い方を作らないといけない」と痛感させられたと坂原は述懐する。3季連続で出場した18年夏の甲子園では、初戦で花巻東を下し、悲願の甲子園初勝利。勢いそのままに8強まで勝ち進んだ。そして、記憶に新しい2022年の夏には、過去最高の甲子園準優勝に輝く。
 坂原監督は「下関国際は負けから強くなってきたチーム」と常々語る。何度も弾き返された公式戦の壁、2大会連続で初戦敗退した公式戦。敗戦から学び、その悔しさを原動力に野球に向き合うのがチームの伝統となっている。甲子園の決勝に進出したことで、その年に全国で1チームしか味わえない「甲子園の決勝での負け」を経験した。この悔しさをどう今後につなげていくのか、本書ではそのビジョンを描いていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっち

25
いろいろ意見はあると思いますが、ここまで徹底して野球にかける生活を3年間やり通した部員たちはきっとどんなことにも耐えられる精神力を養っているだろう。4年前のベスト8メンバーのその後を知れたり、坂原監督が就任してからの戦績が載っているのも興味深い。2023/03/20

ただ・きく

0
無名で荒れ果てた学校の指導者になり、17年の月日を経て 2022年夏の甲子園の準々決勝で大阪桐蔭を破り、準優勝に導いた坂原秀尚監督。ドラマのような展開だが、背景に言葉に尽くせぬ苦労があった。更に現在は勝つことを当然される立場にある。2024年夏の大会山口大会の決勝は、この本にもある、坂原監督の恩師とも言える山崎康浩監督率いる南陽工業との対戦。南陽工業の選手は、山口県内中学出身者ばかりの布陣。しかし、8回まで2点差をリードしていたのに3点を取られ逆転負け。正に勝負の無情。しかし、坂原監督の挑戦は終わらない。2024/08/17

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