内容説明
「私は掟上今日子。現在不眠症。」
* * *
〈忘却探偵〉と四つの病い、四つの謎。
* * *
今日も今日とて容疑者にされる青年・隠館厄介。
その悲鳴のような依頼を受けて駆け付ける忘却探偵・掟上今日子だったが、どうやらいつもと様子が違うようでーー。
【不眠】ーー煙のように消えた赤子
【歯痛】ーー歯のない死体
【船酔】ーー過去と現在の二重密室
【猫アレルギー】ーー猫による不可能犯罪
病いに襲われる忘却探偵は謎を解き厄介を救うことができるのか?
* * *
彼女の記憶は「一日」限り。タイムリミットミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
142
★忘却探偵シリーズ完読プロジェクト(読む端から忘却) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11714128?sort=book_count&order=desc 久々の忘却探偵シリーズ最新作、読み続けて第15弾まで来ました。本巻は、隠館厄介冤罪連作短編集、タイトルの保険証が謎です。掟上今日子の秘密は明かされないまま、シリーズはまだまだ続きそうです。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/00004100592025/05/21
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
58
(2025-72)【図書館本-54】忘却探偵シリーズ。「た、探偵を呼ばせてください!」で始まる四つの物語。今回の語り手はあの冤罪体質の隠館厄介君。よくまあ、毎度毎度、容疑者になるものだ。第一話「掟上今日子の不眠症」ではなんと今日子さんが不眠症に。寝ないと記憶も残っていて、それはそれでいいんじゃないの?とも思ったけれど、守秘義務の関係で次の仕事ができないとは!なるほどねぇ。★★★2025/05/19
練りようかん
15
久しぶりの今日も今日とてなシリーズ。前二作と比べ平常運転を取り戻したように感じた舞台と展開で、著者あとがきで“隠館厄介の冤罪集”とあり、連作短編集と言うよりこっちの方がしっくりくる発見が楽しい。本編でも冤罪にかけられた恨みが犯行動機とみなされるのならば、永遠に容疑者じゃんと思ったくだりもあり、通読して隠館が疑われることに比重が置かれた印象。真実を見つける実験方法、表題作のなぜ歯は持ち去られたかという謎、さらっと怖いこと言う今日子さんが魅力的だった。このシリーズいつまで続くのだろうか。2025/05/12
薦渕雅春
12
忘却探偵・掟上今日子シリーズの最新刊。先月に単行本として刊行されたばかり。タイトルにもある〈保険証〉ということで体調不良のような事がテーマになっている。「掟上今日子の不眠症」「ーーー親知らず」「ーーー船酔い」「ーーー猫アレルギー」の4話からなる短編集。そんなに凝った設定は感じなかったが、今日子さんと隠館厄介さんとの掛け合い、会話そのものが面白い。トリックの謎解き、その他のミステリー的な要素には少し物足りないものを感じた・・・。元々はテレビドラマから知る事となった作品、ガッキーでのテレビドラマをまた見たい。2025/05/31
小梅さん。
10
今日子さん、お久しゅうございます。 そうそう、これでこそ今日子さん。 色んな不調に襲われながらも、厄介くんが巻き込また事件を解決してしまう。うんうん。 最後の猫アレルギーが、特にお気に入りかな。 だって、猫だし♪ 猫がひどい目に遭ってないしね。 もちろん、今日子さんの過去、正体は気になるところだけれど、こういうパターンの方が安心して読める。2025/05/14