内容説明
デビュー作にしてこのハイクオリティ!
今や歴史・時代小説の大家となった朝井まかての初めての小説は、著者がこよなく愛する「江戸の園芸」をモチーフに、今も変わらぬ「人の世の情」を鮮やかに描き出す。
第3回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なんてひだ
5
うわー いやぁー 新改訂版ってそりゃないって朝井さん。とうとう最後の最後まで気づかなかった。雀とお梅と結ばれたのも。 自分読んでたんで、もうデビュー作で気づこうよ自分って。まんまと買わされた気分で内容どうこうじゃない話で粋じゃないって。買ってるんで、どこで気付いてもショックだけど、こうしてぐちぐち言うのも粋じゃないって たしかに話の内容が綺麗すぎて一夜を共にしたのもうっちゃってるし。2025/06/05
蒼都羽月
2
時代小説はほとんど読んだことないのに、カバーに一目惚れで買った作品だった。カバーのおかげで出会えた作品だった。「人」がとにかく魅力的で惹き込まれた。後半、新次のおりんへの不義理に不快も抱いたけれど、そこできっぱり線を引けなかったこともやはり人間を描こうとしたが故の成り行きか、と。(事の次第には寛容にはなれないし、墓まで持っていけの気持ちだけれど。)後日談の章にはにこにこした。2025/05/04
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