内容説明
東海道を西へ向かう新兵衛たちへっぽこ一行は、掛川宿で娘の病の快復を願って墓参りをしていた年寄りを助け、旅は情けと見附宿まで同道することに。浜松宿では一揆に手を貸して国を追われてしまった侍の頼みを聞き、二川宿に向かう道中では親とはぐれて泣いている子どもを拾い、家族を捜すことになるなど、遠州を往く旅路で新兵衛たちはまた多くの得がたい出会いと別れを経験する。旅は道連れ、世は情け。笑いあり、涙ありの傑作時代小説シリーズ、第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
151
このシリーズを読んでる方は、二度あることは三度あるのか、三度目の正直なのか気になるところ。それは読んでからのお楽しみということで、新兵衛、和助、稲妻五郎のへっぽこ一行。相変わらず、道中でいろいろ巻き込まれて、思うように旅が進まない。旅は道連れ、世は情けとは、まさにへっぽこ一行のことだなと思いますね。今作は三人の個性が随所に見られ、けっこう笑えました。江戸での新兵衛のお見合いの件も、ちょっと動きがあり気になるところ。このシリーズが好きな人は、次作がすごく待ち遠しくなるのは間違いなしの面白さでした。2025/04/22
タイ子
73
旅路は続くよどこまでも~♪と、いうことで3人は3度目の旅に出ております。で、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」にもあるように大井川の川止めにあいながらも何とか渡り終え、東海道に戻った3人。何せ、彼らの楽しみは宿で、お湯に入り名物の食事とお酒。3人が泊まる宿で起こるハプニングは珍しくないので、今回もお風呂で倒れたおじいさんを助けたり、迷子の男の子の面倒をみたりで旅も飽きることがない。優しいんだなぁ、この3人。今回の笑いどころは新兵衛が宿でやらかしたスケベ心の始末。京は遥か遠くにありにけり。2025/04/27
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